写真の役割

Abotsuta英保 『蔦が絡む校舎』 油彩

英保さんはご自身で写された写真を参考に絵を描くことが多いです。その写真は撮るときに既に絵のイメージができているようで、その景色のどこにどう感動したのか伝わって来るものばかりです。今回はレンガの校舎に紅葉した蔦がからまっている赴きある風景。陽があたったレンガと蔦の葉が輝いて見えます。
描きながら変化していくという描き方も発見や意外さがあり面白いのですが、描きはじめから絵の完成のイメージ(特に一番表現したいこと)が湧いていると、必要なことと不必要なことを整理して描き進めることができスムーズです。自分のイメージにどれだけ近づけるかということに集中できるので、見る人にも同じ感動を与えられます。それが写真よりもリアルと感じさせたりするのですね。
写真を絵の資料としてだけではなく、作品のイメージ作りに活用してみるのもお薦めですよ。

あかね