
花粉のおかげでティッシュと目薬が手放せません、ナツメです。本日は水曜大人クラスより秦野さんの作品をご紹介します!
等々力で撮影された写真をもとに、公園の風景を描かれました。
まず目を引くのは、木々の緑のあいだからこぼれる光の粒です。ピンクやオレンジ、黄緑などさまざまな色が細かく入り混じりながら輝き、まるで揺れ動いているかのような印象を受けます。コントラストをしっかりとつけて描かれているため、自然と視線がそこへ集まり、この作品の中心となるモチーフが光であることが伝わってきます。
興味深いのは、光そのものだけでなくその周囲の色にも目を向けて描かれているところです。写真を拡大して観察した時に葉と光の境目の部分にほんのりとカラフルな色が現れている点に着目し、光が葉の縁に反射したり、空気の中でわずかに色を帯びたりすることで生まれる微妙な変化を丁寧に拾い上げ、多彩な色を重ねられました。そのため、ただ白い点を描写するのではなく、空気の中でふわりと広がるような奥行きのある輝きとして表現されています。
手前には一台の自転車が静かに置かれています。人の姿は描かれていませんが、この場所を訪れた誰かの時間がそっと残されているようで、公園の静かなひとときが思い浮かびます。
木々のあいだから差し込む光は、実際には一瞬ごとに揺れ動き、同じ形を保つことがありません。その移ろう光の印象を、色の重なりや筆致によって画面の中にとどめているところが大きな見どころです。何枚もの風景を描かれてきた秦野さんだからこそ捉えられる、光の一瞬の表情なのかもしれません。木漏れ日の下に立ったときのような、やわらかな空気が伝わってくる一枚です。













