美術高校の受験

オバラです。いよいよ公立の美術系高校の受験3週間前となりました。
毎年冬休みには受験生を対象とした講習会を開いていますが、今年は参加者・参加回数が少なく、私の方が焦っています。
勉強の蓄えがないと塾の冬期講習を優先せざるを得ず、絵を描く時間を確保することが難しくなります。しかし、勉強もギリギリ、デッサン力もギリギリの余裕のない現状は、精神的にキツイ状態。厳しいです。
「優しく穏やかで人が良い」=「波風立てずに穏便に」=「周りを見て平均をいく」という、日本人の美徳を多分に持ち合わせている子が多いのも非常に心配。そんな人が描いたデッサンに、なんの面白みも魅力もありません。先生や親、社会に都合いい(言いなりor指示待ち)人に、感動させる作品が作れる訳はないんです。
自信が持てないから手が遅く、鉛は弱々しく薄く、ミスを恐れ自分で決定打を打てず、モチーフの配置はいつも無難でつまらない。
「虚勢でいいから張っとけ!」「求めるべきは、完成度よりも冒険心!」「派手な服着ろ!」「肉食え!」と性格を少しずつ変えて行っていますが、間に合うかな?

冴えない日々を越えて


なつめ 高3 合格再現作品

どうも幸介です!お久しぶりです。本日ご紹介するのは、武蔵美視覚伝達デザイン科と多摩美グラフィックデザイン科に現役合格しましたなつめの作品。すでになつめ本人にもブログを書いてもらってますね。載せてある2枚とも、受験時に描いた作品の再現となります。

ほんとにもう、よくぞ受かった!という気持ちでいっぱいです。まずはそんな彼女の人となりを、僕の所感ですが書いてみましょう…

彼女は小学校低学年の時からアトリエに通っていました。寡黙で冷静沈着に見える彼女ですが、通っていたのは僕と小原先生の担当する騒がしい雑多なクラス(よく言えば賑やか)。実は下らないジョークやブラックな会話が通じる人で、むしろそんな会話を好き好んで聞き耳を立てています。よく笑う、というか、笑いを堪えられずニヤけてしまうナツメの表情が目に浮かびます。小学校を経て思春期を迎え、自分の描く絵を僕や小原先生に見せてくれない時期もありました!!アトリエに来て教室で絵を描いているのに隠すんですよ。かといって、アトリエを辞める訳でもない。天邪鬼すぎますよね笑笑。後にも先にも、そんなことしてた生徒はナツメぐらいなもんです。(しかも絵は見せるのには消極的なのに、僕と共通の趣味であるゲームの話は喜んでしてくれるという…何をしにアトリエに来ていたんだ…)

そんなナツメが美大受験を決意し、生きる糧であるはずの彼女の趣味も封印し、ほんとうに頑張った結果、見事に現役合格…!コロナ禍の冴えない日々の中、個人的には1番明るく嬉しいニュースでした。ほんとうに良かった。久々に胸がスッとしました。

受験勉強中の彼女に会うたびに「このゲームやった?」「新作出るけどどうすんの?」などと揺さぶりをかけておりましたが、「受験が終わったらやります」とバッサリ僕の言葉を断ち切り、持ち前の頑固さで受験を乗り切りましたね。ほんとに彼女のような人間が受かるべきだと思いますし、これから専門的な美術教育を受けて成長していくのだと思うと、なんというかワクワクするというか楽しい気分になれますね。

なにわともあれ、ナツメ、おめでとうございます!今後作り出すであろう作品も、またボロクソに講評するかもしれないけども、それでも楽しみに待ってまーす!