
1月は海外に留学している兄の所に遊びに行っていたせいでお休み頂いており、お久し振りとなりました大志です。
今回は豊嶋さんの透明水彩による風景画をご紹介します。水辺に映り込む木々と、色づいた季節の移ろいを描いた作品です。
画面いっぱいに広がる木々の鮮やかな色彩が印象的で、赤やオレンジ、緑といった複数の色が重なり合いながら、豊かな季節感を生み出しています。水面にはその風景が反射するように描かれ、現実の景色と、その揺らぎを含んだもうひとつの世界が同時に存在しているような、不思議な奥行きを感じさせます。
透明水彩ならではのにじみや重なりを生かしながら、色を大胆に置きつつも全体の調和が崩れていない点に、豊嶋さんの色彩感覚の確かさが伺えます。特に水面部分では、形を細かく描き込みすぎず、彩度を落とした暗い色と水平にひく荒い筆致によって反射の印象を表現しており、水のゆったりと流れるさまや静けさが自然に伝わってきますね。
水彩を始めたばかりの豊嶋さんは、最初に静物画を制作していました。モチーフを一つひとつ丁寧に捉える作品と、こうした風景画とではアプローチは異なりますが、色の選び方や画面全体のバランス感覚といった点では共通する部分も多く見られます。それぞれの制作で培われた感覚を行き来しながら、表現の幅を少しずつ広げていってください。
そうしている内に、自分がどんな色や構図・モチーフに惹かれているも見えてくると思います。いつも新しい発見を楽しみながら制作していらっしゃる豊嶋さん。そんな姿勢も作品の魅力となっていくでしょう。








