窓辺に映る温もり

小山 色鉛筆

夏波です。学校の制作でてんてこ舞いになり、早くも夏休みが待ち遠しいです…。本日は小山さんの色鉛筆画をご紹介します!

色鉛筆で娘さんの成長描いています。電車の窓から外を見つめる楽しげな笑顔から、旅行のワクワクが伝わってきますね!前回の『初めて行った美容室で髪をカットされ、緊張する眼差しで鏡を見つめている作品(こちら)』は、展覧会に出品されていたので、覚えている方も多いかもしれません。期待に胸膨らむ横顔と、不安で眉をしかめる対照的な気持ちを描いています。

色鉛筆の優しい線を丁寧に重ねて描いています。そのおかげで柔らかな雰囲気が生まれ、愛らしい印象に仕上がり、卓越した技巧をお持ちと感じます。 とは言え今回の作品は、小山さんが今まで描いてきた娘さんの絵の中でも、1番と言っていいほど難易度の高い絵だったのではないでしょうか?細かなギンガムチェックのワンピースに、結んだ髪の毛の流れ、電車の窓の反射とパース…など、一筋縄ではいかない様々な要素が盛り込まれています。
その中でも、洋服のチェック模様は特によく観察され、リアルに美しく描かれています。チェックは無彩色の濃淡だけの表現のため、色に頼らず立体感や柄のリズムを描き分けることに苦労されたと推測します。それに比べると、やわらかな髪の毛にさまざまな色を細かなハッチングで重ねる方が、むしろ容易だったかもしれません。

色鉛筆は絵の具やクレパスと比べて誤魔化しが効きにくい画材です。その分、積み重ねられた描写の密度が、人を惹きつける魅力を放ちます。まるで服の繊維一本一本まで観察したかのような丁寧な描写から、小山さんの根気強い誠実な仕事ぶりが伝わってきますね。

窓に反射して映る娘さんと、手前にいる実際の娘さんとで表情の見え方が異なるのも、この作品の魅力です。窓の外を眺める楽しそうな様子が伝わり、鑑賞者までつられて笑顔にしてくれます。娘さんの成長を見守り続けてきたお父さんだからこそ表現出来る、温かな眼差しが感じられる作品でした!

愛を持って描く

野上 ペン

聡です!今回は野上さんのペン画をご紹介いたします! 今回の作品で野上さんが描かれたのは、サイレントヒルというビデオゲームで登場するキャラクターです。とっっっても怖いホラーゲームなので苦手な方は調べない事をお勧めします、、、、。キャラクターの詳細情報もゾッとする内容なので、ここには書かないでおきますね。ただ、非常に有名な名作ゲームで、25年以上シリーズ作品が作られているロングセラーゲームです。ホラーゲームが好きな人は必ずと言っていいほどプレイ経験があるでしょう。

見ての通り、三角形の金属の被り物をした、巨大な鉈を持った大男を超絶緻密なタッチで描かれています。三角頭の金属や衣服の質感、特に巨大なナタの鋭利な質感が、ペンで描いたとは思えない、まるで白黒写真の様に見えるほどのリアリティを持っています。形の際を鋭く描き切りながらも、内側のトーンの部分も寸分の妥協無く仕上げられていますね。野上さんのこのキャラクターへの愛を感じます。

ペン画を描く上で一番難しいのは、間違い無くグレートーンの部分。ペンのインクは全部黒ですから、グレーに塗ることは出来ません。野上さんはこの綺麗なグレートーンをどう描いていたかというと、なんと0.1ミリ以下のかなり細いペンを使い、長時間かけて極細のハッチングを重ねることで表現しました。果たして何本の線が積み重ねられているのでしょうか。恐ろしい集中力ですね、、、、、。何本の線画重ねられているのか想像すると、宇宙の広さが何キロメートルなのか考えた時と同じ感覚になって来ます、、、、。

丁寧な仕事をひたすら積み上げ、最終的に全体の雰囲気まで合わせる。口で言うのは簡単ですが、中々出来る事ではありません。作品を描く前にどんな作品にしようかと計画しますが、その計画通りに進んでいたとしても、なんと無くここら辺描くのめんどくさいなぁ、と思って適当な作業が入ってしまう。皆さんもこの様な経験があると思います。最初から最後まで妥協無く描いた野上さんには尊敬の念を抱きます。

野上さんはゲームがお好きで、今までもゲームに登場するキャラクターをたくさんペン画で描かれて来ました。僕も実はかなりのゲームオタクで、野上さんとは好きなゲームが似ていることもあって絵の話より、ついついゲームの話題で盛り上がってしまいます。大学の友達で、野上さんと同じ様にゲームが好きで、キャラクターを模写していたら上手くなって美大に来た、なんて人が結構います。好きなものを描くって、とても大事な事ですよね。好きじゃ無いと本気になれないし、続けられませんから。野上さんを見ていると、そんな初心を思い出せます。

オイルパステルを使って

藤木 オイルパステル

サトルです。今回は藤木さんのパステル画を紹介させていただきます。
藤木さんはもともと写真を元にデッサンの練習を何枚もされていました。最近になって巨匠の作品や映画のワンシーンなどをオイルパステルで描き始めており、最初の2枚で初めて使用した画材とは思えないほどよく描けていますね。

まず最初に描いた白馬の群れの作品をよく見ていきましょう。こちらの作品はオディロン・ルドンがパステルで描いたスケッチを見ながら制作したので、巨匠のパステルの扱い方をその身に下ろすような感覚だったでしょう。オイルパステルはなかなか扱いが難しい画材ですので、まず最初に模写したのはとても良い選択だったと思います。ただ同じ形同じ色になるように描くのではなく、巨匠がどのような感覚で馬の筋肉や動きを捉えていたかを想像するように意識していたので、より画材の扱い方を深く学ぶことができたと思います。

一枚目でオイルパステルでのモチーフの捉え方を学んだおかげで、次の映画のワンシーンの模写では、2枚目とは思えないほど色彩豊かでクオリティの高い作品に仕上がりました。

人物の描写では、以前行っていたデッサンで培った形を取る力を惜しみなく発揮し、まるで油絵で描いたかのようなリアリティーを感じる美しい顔の表情が生まれました。さらにこの作品の最大の目玉である花飾りではパステルのざらざらした質感を残すことで、自然物らしい軽やかさとボリューム感を両立。鶏も同じく、パステルの質感を生かして描いていて、もふもふとした質感と正面からの丸い形がとても可愛らしく、思わず肩に乗せたくなるのも分かります。背景では色画用紙の色を透かす部分と、不透明にいろんな色を塗り重ねる部分を使い分けた結果、ただの色画用紙に描いているとは思えないほどの厚みと抵抗感が感じられます。この一枚では、これらの様々な技法を使い分けていて、パステルのポテンシャルをほぼ100%引き出していると言っても過言では無いです。

日本ではあまりなじみのない画材ですが、西洋では広く一般的に使われている画材です。皆さんもGWに美術館や展覧会に行く機会を作り、もしスケッチが展示されていたら、じっくり細かく観察してみてください。また、まだパステルを使ったことがない方も恐れずにチャレンジしてみると、画家がどのようにしてモチーフを捉えていたのかであったり、色彩感覚を学ぶ練習にもなるので、ぜひ挑戦してみて欲しいと思います。

誇張が生む華やかさ

近藤 色鉛筆

マユカです!今回は近藤さんの作品をご紹介したいと思います!

近藤さんは、昨年の展覧会に出品した作品で人気投票2位に輝いた実力の持ち主。密度の高い色鉛筆画で描いた深い森の絵とは打って変わり、今回はゲーム「天穂のサクナヒメ」から主人公の豊穣神、サクナヒメを描かれました。五穀豊穣への感謝と祈りを捧げる豪華な衣装がよく似合っています。元気いっぱいな性格を表すような大胆な動きを感じる構図も素敵です。
全体的に色鉛筆のガサガサとした質感をなくすために細かく何度も塗り重ね、画用紙のプツプツとした凹凸をなるべくなくすことで、インクのような滑らかさと色鉛筆の温かみを感じる質感に仕上がっていますね。

近藤さんの作品の魅力はそれぞれの質感が伝わってくるような影や光に同系色をなるべく使わず、対色や黄色などで陰影をつけ、より鮮やかな見た目に仕上げている点だと思います。イラストレーションには写実的なものとアニメ的なものがありますが、どんな線画を描いたとしても、どうしても先入観が働き、色を塗る時には写実的な塗り方をしてしまって明度を変えただけの色を置きがちです。もちろんそれもまとまりが出てリアリティにつながるのですが、現実にはないものだからこそ、色も少し誇張して描くことで魅力が大きく上がります。近藤さんは線画にも色をつけ、より鮮やかな画面を構成しています。今回は描かれたキャラクターが豊穣の神様ということもあり、鮮やかで華やかな色合いが特に似合っており、イメージとの合致も作品を魅力的に見せているのでしょう

色の誇張にフォーカスを当てましたが、イラストには様々な誇張が必要とされてきます。パーツの大きさの誇張、動きの誇張、構図の誇張など、現実にはありえないものだからこそ生まれる魅力がたくさんあります。特に見せたい場所に誇張表現は使われることが多いので、イラストを鑑賞する際には、どこを誇張しているかにフォーカスしてみてみると、制作者の見せたい場所が分かって、よりイラストを楽しむことができるかもしれません。

細密描写が生む実在感

野上 ペン画

マユカです、最近すごく風邪が流行っていますね…皆様どうか、暖かくしてお過ごしください。さて、今回は野上さんの作品をご紹介していきます。

野上さんはここしばらくペンでゲームのキャラクターを描かれています、今回もゲーム「モンスターハンター」シリーズのリオレウスを描かれました。表皮にびっしりと鱗がある翼竜ですが、鱗1枚1枚をペンで詳細に描き上げています。架空の生き物でありながら、もしかしたら本当に存在していたんじゃないかと錯覚してしまうほどにその質量や質感が伝わってきます。
これだけの密度で描き進めていると、全体的にグレーで平面的になりがちなのですが、野上さんは密度に差をつけ、影になる場所はぎゅっと描き込み、光の当たるところは細めのペンを使用することで、画面の満足感はそのままに立体感を表現しました。
翼の下などの暗い影が落ちている場所も、真っ黒に塗りつぶしたりはせず、少し画用紙の白を残すことで鱗のザラッとした質感を出し、また反射光をも感じさせます。インクを多用した箇所もベッタリとして見えず、鉛筆デッサンのようなリアリティが生まれました。

黒一色のペンだけでも、細部までこだわり、じっくりと描写することでカラーの作品にも負けないほどの色幅で見応えを生む作品に仕上がります。描写に差をつけ画面にメリハリをつければ、画材の手軽さを感じさせないリッチな雰囲気を生むこともできるので、是非皆さんもペン画に挑戦してみて欲しいです。但し、面で塗れないペンで密度を上げるのはかなりな根気がいるので、野上さんの域まで達するには相当な時間を覚悟してください!

色えんぴつの温かみ

小山 色鉛筆

大竹です。色鉛筆で娘さんを描き続けている小山さん。左の絵は展覧会でもひときわ目を惹いていましたね。モデル本人(お嬢さん)が展覧会に来てくれましたが、この絵より少しお姉ちゃんになっていて、はにかんだようにお父さんの絵を見ていました。

初めて美容院デビューをした日の一場面。鏡をじっと見つめる神妙な表情が印象的ですね。少し寄った眉の愛らしさや、濡れた髪が光を受けて反射する質感など、繊細な観察に基づいた描写が光ります。使用している紙のざらりとした目を生かし、柔らかな肌の質感が丁寧な塗り重ねで表現されています。特に頬や瞳に見られるわずかな色の層が、温かい血の通いを感じさせ、画面に生きた存在感を与えています。「人の魂は瞳に宿る」と言われますが、その幼い瞳の奥に宿る光を、色鉛筆ならではのタッチで見事にとらえていますね。美容師さんの指先の複雑な動きも、瞬間を逃さない観察眼と描写力の証といえるでしょう。

右の作品では、喜びを全身で表した笑顔が印象的です。口を大きく開けて笑う幼子の無邪気な表情、まだ小さな乳歯のひとつひとつまで、丁寧に描き出されています。
色鉛筆の淡く重ねられた線が、肌や髪の細やかなニュアンスを柔らかく包み込み、父としての愛情そのものを画面に映し出しているようです。きっと娘さんが大人になってこの作品を見た時には「父はこんな風に私を見ていたのか」と感じることでしょう。
皆様も温もりとまなざしの重なりを感じてください。

隙間に覗く

出町 彫塑

ナツメです。展覧会場でも異彩を放っていた出町さんの立体作品、インパクトある存在感でしたね!
以前彫塑用の水粘土で片手を制作された経験を活かし、今回は頭部と両手を模型用の軽量石粉粘土で制作されました。
両手で顔を覆っているため、鑑賞者が動くことで完全に顔が覆われたり表情が見えたりと、角度によって受け取る印象が大きく変わります。両手で頭を抱え込み、「悩み・苦しみ・後悔の念」のような葛藤にも感じられますし、指の間からそっと覗くようなその姿から「怖いけれど見てみたい」という人の中にある好奇心にも感じられます。

前回のブログでは立体作品の「自然な形を保つ難しさ」について触れましたが、今回はそれに加えて「全体をどう見せるか」という意識が強く伝わってきます。頭部に加えて両手と要素が多いため、一つ一つのクオリティのみならず全体のバランスが求められる制作でしたが、正面・左右の三方向からスケッチを行い、どの角度から見ても破綻しないよう慎重に確認しながら進められました。以前の手を制作した時の経験が造形の精度として活かされていらっしゃいます。

初めての頭部制作ということもあり、粘土の量やボリュームの扱いには試行錯誤があったと思いますが、それでも形を探りながら丁寧に進められたことで、説得力のある仕上がりになりました。
ちなみに展覧会に出品される際のタイトルは『こわいものみたさ』でした。上記の写真で当てはめると、右の角度が該当しそうですね。皆さんはこの人物をどのように鑑賞されるでしょうか?

頭の中のイメージそのままを


近藤 色鉛筆

岩田です。今回は、近藤さんの作品をご紹介します。

色鉛筆で描くことに特化し、今までも様々なモチーフを描いてきた近藤さん。こちらの絵は、色鉛筆画にしては比較的大きい四切画用紙(38㎝×54㎝)サイズで描かれました。

筆で描くことは、どちらかというと苦手と言う作者。
滲んだり、ボケたりせず、狙ったところに芯の先を合わせ、カリカリと描き込んでいく方が得意だとはいえ、これだけの大きさの紙を色鉛筆のみで描き切るというのは、本当に凄いことです。
アップした画像からも伝わってくると思いますが、実際の作品を見ていると、あまりに緻密すぎて、どんどんと引き込まれて行きます。

色鉛筆ということもあってか、全体を捉え大きい関係性から徐々に細かいところへアプローチしていくというより、ポカンと塗っていない余白に近いようなところもあれば、葉っぱなどは始めから結構密度を上げて描いていく手法。
途中経過としては、そんな感じで、描いているところといないところがまだら模様のように存在しているのですが、途中から、それらがネットワークのように繋がってくる様をとても面白く拝見していました。

そうした描き方も、小さい画面では比較的辻褄を合わせやすいと思いますが、これだけの画面を制すとなるとかなり苦労したことは想像に難くありません。
とはいえ、そうした第三者が見て、大変だなぁと思うことでも、ひたすらにコツコツと積み上げていくことに楽しみを見出すことができる作者ならではの気質がなせる技でしょう。

深い森の中で、朽ち果て地中に埋まったスコープドッグ(TVアニメ、装甲騎兵ボトムズに出てくるロボ)。木漏れ日差す一本道をこちら側に歩いてくる男女。様々なストーリーを起草させてくれます。

近藤さんの頭の中のイメージそのままをそっくり再現できたのではないでしょうか。

白と黒で描く世界


増井 パステル・チャコール鉛筆・コンテ/グレーのイラストボード

ナツメです。本日は月曜大人クラスの増井さんの作品をご紹介します!グレーのイラストボードに、チャコール鉛筆・パステル・コンテを用いて描かれました。雲間から降り注ぐ光のなかを馬の群れが駆け抜けるという構図で、大自然のスケール感や馬の迫力が伝わってきます!

いわゆる「グレーデッサン」のような描き方で、よく見るデッサンのように白い紙に鉛筆や木炭で描くのとは異なり、中間の明度(グレー)を持ったボードに白と黒を加えて描いていきました。明るくしたいところには白を、暗くしたいところには黒を置き、中間の明度はあえて塗らずに残すという判断が常に求められる、実はとても考えることが多い描き方です。今回は白と黒の他に、茶色のコンテやパステルも使用しました。

中でも難しいのは「何をどこまで描くか」「白と黒のバランスをどう取るか」という点です。黒で描きすぎると画面が重たく沈んでしまい、白を多用しすぎるとハレーションのようにぼやけてしまいます。そのため、光を感じさせながら奥行きを保つバランス感覚が必要とされます。

まずチャコール鉛筆で馬たちの動きを大きく捉え、その後コンテやパステルで明暗を加えながら密度を調整していきました。個々の馬の動きや立ち位置をきちんと観察しながらも、群れとしてのまとまりを崩さないよう描きこみすぎないことを意識されました。また、手前や中央の馬ほどコントラストを上げ、細かく描くことで群の中での奥行きを表現しています。

雲の隙間から差す光がとても印象的ですが、その白の力強さはグレーのボードを使ったからこそ際立っています。地の色を雲にそのまま活かすことで、白との対比がいっそう引き立ち、眩しさを感じさせる表現へとつながっています。馬の足元も影を丁寧に追うことで遠くへ抜けるような草原を巧みに描写されました。

初めての技法ながら、光の方向、馬の密度、地面の広がりなど、空間を構成する要素がしっかり整理されており、画面全体の秩序を感じます。遠くから見ても群れの迫力が伝わってくる一方、近づくと馬一頭一頭の個性や動きに気づく、見ごたえのある作品となりました。

灰色のキャンバスに白と黒、そして茶色だけで挑むという制限のなかでどれだけ豊かな表現ができるかに挑戦しながら、粘り強く取り組まれた一枚です。

2つの角度、2倍の楽しみ


小山 色鉛筆

サヤカです。突然の暑さに体が追いつきませんね。みなさん体調には十分お気をつけください。今回は大人クラスの小山さんの作品をご紹介します。

前回同様、娘さんを色鉛筆で描かれていらっしゃいます。しかし、1枚目から見ると娘さんがどんどん大きくなっているのが分かり、成長の速さに驚いてしまいますね。今回は箒と塵取りを両手に持ち、明らかに掃除はしていませんがとっても楽しそう!大変難しいトリミングをしていますが、小山さんはデッサン力が高いので、腰を落として構えている(踊っている?)ポーズがちゃんと伝わるのです。

ひまわり柄の甚平は、派手な柄ですが主張しすぎない絶妙な塗り加減です。夏の花であるひまわり柄と娘さんの弾ける笑顔の相性がバッチリで印象的です。

ちなみに小山さんはお父さんです。ミオスでは、子どもの絵を描くのはほとんどお父さんだそうです。子どもと一緒に日々密接に過ごす時間はお母さんの方が多いご家庭がほとんどだと思います。小原先生の読みは、教育の責任を負うお母さんは、ただ「うちの子かわいい!」と絵にできないのではないか?というものです。私も同様の考えで、お母さんは子供と自分を同一化しやすく、子供を描くということは自分の一部を描くということに近いのではないでしょうか。一年近く自分の体内にいた存在だから必然なのかもしれません。一方でお父さんは、子供と関わることで父親としての実感や家族というチームへの実感を得ていきます。同じお子さんの姿でも、お父さんとお母さんでは見ている角度が違うのかもしれませんね。子育ての楽しみが2倍あるようで、とても素敵なことだなと思います。

小山さんの作品からは、お子さんの楽しげな声まで聞こえてくるようでこちらまで成長を見守らせていただいている気分です。これからも小山さんの作品を楽しみにしています!