
ひとみです。最近Tシャツ一枚で過ごせて快適です。今日も昨日のサヤカ先生に引き続き、学生クラスの油絵を紹介します。心虹が中学1年生の冬に描き終えた作品ですが、アップが遅れてしまいました。
月明かりに照らされたルミナスカラーの鳥居をモチーフに描いています。堂々とした鳥居に負けないのが、バックの空に存在するエネルギーの強そうな大きな満月。ギラギラと光を放って鳥居を鮮やかに照らし、その光が水面にも反射して、ゆらゆらと怪しく揺らめく表情を見せています。特にピンクとオレンジの蛍光色を使用したことにより、月光の煌きが際立っていますね。
水面の表現もとても良く観察されており、柱の形はしっかりと映っているけれど、遠くにある月の光は柔らかくぼかされている、という距離感の差が感じ取れるようになっています。
制作の最初は鳥居の立体感が弱かったのですが、光面や影面、反射光の意識をすることで立体感が出るようになりました。白くハイライトを入れることで鳥居のツルッとした質感、そして柱の円柱の形状が分かりやすくなっています。また水面から受ける反射光により明るくなる表現を、強調して入れてあります。
また対岸の背景を何にするか悩んでいましたが、暗い森の緑にすることで手前の鳥居と補色の関係になり、主役が目立つようになっていますね。木々の下部分のみに蛍光色に似た黄緑の明るさを入れることで、鳥居と繋がりが出ました。木々が上に行くほど暗くなり、徐々に夜空に溶け込み、視線が自然と月へと導かれるよう。
夜中の神社は中々に雰囲気がありますが、この世の物とは思えない神聖さ、恐ろしさや美しさを感じさせる為には、現実的な水面に映るもの・反射光で明るくなるという現象を丁寧に追わねばなりません。モノ同士の関係性を深く考えて描いているからこそ、この非日常感を一段と強める作品に仕上がったと言えるでしょう。




































