まるで映画のワンシーン

林 / 埴輪用素焼き粘土・ワイヤー・アルミホイル

サトルです!今回は林さんの粘土で作ったゴジラをご紹介します!今にも光線を放ちそうなほど大迫力な姿!映画の中からそのまま出てきたような生命力を感じる力作です!

今まで林さんは石膏デッサンや日本画などを描かれて来ましたが、心機一転、粘土に挑戦してみたところ、とてつもないクオリティのゴジラを生み出してきてアトリエに衝撃が走りました!初めての粘土とは思えない工夫を凝らした表現を次々と編み出す姿は職人そのもの….。迷いなくどんどん作り込んでいくものですから、講師陣もほとんどアドバイスする事なく御自身の持つ力で仕上げ切りましたね!

大地を大きな足で踏みしめ、空に向かって吠えるゴジラらしいポージングは完璧で、頭から尻尾の先まで綺麗な流れを生み出しています。それに加え、細部のデティールのクオリティも凄まじく、顔、背中、腕、足、尾、どれをとっても隙がありません。棘や爪はヤスリで尖らせて粘土で作ったと思えないほどシャープな質感ですし、顔もよく見ると牙や目がしっかりと描写されていて、ゾクリとするほどリアルな表情に仕上がっています。

特に作っているのを見て感心したのが、肌の表現です。今回使った素焼き用粘土は少し粘り気があり、表面がケバケバする質感で中々綺麗に作りずらい粘土。さらに中に入っている針金とアルミホイルの骨格に引っ張られてひび割れてしまいます。しかし林さんはその質感を逆手に取ってガサガサとした肌の鱗っぽい質感に昇華させて見せました。おかげで筋肉の力強さやゴジラの荒々しい雰囲気が倍増して、よりリアリティのある作品になりましたね。

初めての粘土でここまで上手く作れたのは、林さんが今までデッサンを長い間積み重ねてきたからだと思います。デッサンを描く上で身に着けた観察力、描写力がしっかりと生きて、これほどまでのクオリティのゴジラを作ることが出来たのではないでしょうか。今までの努力が形になった最初の作品。一生の思い出が形になった忘れられない作品だと思います。次に制作するもっと高級な粘土を使った作品がどんな仕上がりになるか、楽しみで待ちきれません!