変化を楽しみに

内藤 油彩

岩田です。現在は上海LINFORNI GALLERYにて個展「THE SOUND OF SILENCE,THINGS AS THEY ARE」を開催中で、中国に来ています。本日は、内藤さんの作品をご紹介します。

こちらは実に堂々としたハナミズキを描いていますね。
6号キャンバスに花を大きく入れることで存在感が際立っています。油絵を描いた経験がないとはいえ、絵の具に慣れ親しんだ経緯を感じさせてくれます。

私も受験では散々アクリル絵の具、特にアクリルガッシュを使い込んできましたが、初めて油絵を描いた時は、そのニュアンスの違いに戸惑ったのを憶えています。
直ぐに乾かないのは勿論ですが、描いていて抵抗感のないヌルっとした感触が何とも描きづらいという感覚。もしかしたら作者も油絵具が有する特性にまだ多少の違和感があるのだろうなぁ。絵を見ていてそんなことを少なからず感じさせるのです。

難なくデジタルも使いこなす作者。この絵も一度デジタルで描いたものをアナログに落とし込んだとのこと。当然、デジタルで描いたものの方に軍配が上がるであろうことは推測できますが、先日、アンドリューワイエスの実物を鑑賞したというタイミングの良さ。(ワイエス展の鑑賞会の様子はこちら)言わずもがな、作者もあの画家が醸し出す圧倒的な何かに感銘を受けたことは間違いないでしょう。
私も生徒さん達と観た数日後にもう一度 都美術館に足を運び、繰り返し何度も同じ絵を観返しました。あらためて心震えました。

さあ、この力強さに今後どのようなスクラップ&ビルドが加えられ絵が変化していくのでしょう。とにかく色々な事を試して欲しい。そんな期待を込めて、これからを楽しみに拝見することにします。