
サトルです!最近暖かくなりましたね。先日寒いと思って厚着して外に出たら汗だくになりました、、、。あちこちで桜が咲いていて、薄着で外に出かけたくなります。今回は少し前の季節『梅』を描いた菊池さんの水彩画をご紹介いたします!
同じ場所からの景色を4枚も描かれました!一枚描いても納得せず、反省点を改善しながら描かれたのでしょう、それぞれで違った魅力が出ていますね。
後半に描かれた下段2枚は風景の魅力だけでなく、絵画としての魅力まで出す事が出来ていますので、詳しく見ていきましょう!
梅の色を美しい発色を保ったまま絵の具で再現するのは中々難しく、よくグレーに沈んでしまったり、ピンクが強すぎて見えたりと、中々美しい色になりません。それに加えて例え正確な色で塗れたとしても、そもそもの色が薄いので絵の主役になるほどの派手さが無く、中々見応えのある絵になりにくいのです。菊池さんもおそらくそこに苦戦されたのでしょう。1〜3枚目は梅よりも周りの草や土・奥の森の色が強く、そちらに目が行ってしまいます。それに対して、4枚目(右下)では背景の緑を抑えて、中心にある梅の周りだけ青みがかった緑にする事で、自然と目が行くように設計されていますよね。これは花に限らず、明るいモチーフを描く時全てに応用できるテクニックで、主役の周りの背景を暗めにする事でコントラストを高め、周りよりも目立たせる事ができます。
3枚目の作品(左下)ではもう一工夫されており、手前を紅梅に変え、奥行きを感じるような作品になりました。
部分的に赤い花に変えることは、良いアクセントになります。これは遠近感を出すためでもありますが、もう一つ「絵の充実感」を出すという重要な役目を担っています。他の3枚と比べると明らかに賑やかに感じますし、明るい春の雰囲気をより強く感じますよね。

こちらの新作は菜の花畑。梅の長文を書いた後に小原先生から届けられた画像の為、解説は割愛させていただきますが、日付を見ると短い期間で4枚描かれていることが分かります。
同じモチーフを何度も描くことは根気が入りますし、何より絵を描く楽しさが枚数を重ねる事に薄れていきます。しかし、一番絵が上手くなる方法でもあります。予備校で同じ石膏像を何度も描いたり、人物を繰り返し描いたりと、地道に練習を重ねる事が大切なのは、勉強やスポーツに近いものなのでしょう。諦めずに積み重ねた4枚の作品は、菊池さんの強い忍耐力を物語っています。