小原です。ナツメも巣立っていきました。生徒としては、小学2年生から高2の冬まで10年間ミオスに通い、アシスタントとしては、高1から高2の冬までの2年弱+大学に入ってからは5年間(卒業後1年間別の学部に通ったので)=計7年間ほど働いてくれました。累計年数としては7歳から23歳までですから、なんと16年です。32周年のミオスの歴史の半分を一緒に過ごしたことになりますが、彼女にとっては人生の2/3をミオスに捧げたことになりますね。すごいことだと思います。

彼女ほど激しい変貌を遂げた人間には、会ったことがありません。オタマジャクシ(幼生)からカエル(成体)へと成長していく過程では様々な変化が生じるように、小学生の頃の元気な明るさは中学生になるとオタマジャクシの尻尾さながら消失し(影をひそめるなんてもんじゃない!)、自己防衛の足が生え・自意識過剰の腕が伸び、闇落ち。(そりゃイジリたくもなるわ!)
カエルの変態の前後では体の変化だけではなく、行動様式が大きく変わります。幼生は水棲(草食)であり、成体は陸上棲(肉食)です。無邪気だったオタマジャクシと打って変わり、暗黒カエル期は全てを拒絶。ニコリともせず絵を隠しながら制作するので、なぜアトリエに通っているのか分かりません。わざと絡んで弄るのが上手い幸介先生がいなければ、陸上棲どころか、どこにも居場所がなく世の中から孤立し干からびていたことでしょう。

2日前の最後の写真もまだ笑顔が固いけど(笑)
え?どうやって今の素晴らしい人間・思いやりのある気配り上手なナツメ先生が誕生したかって?驚くべき変化が更に起こります。カエルより1段階変態回数が多いのは、彼女が愛するポケモンの進化と類似。メガナツメです。しかもその速さと言ったら!
美大に合格すると、自ら「変わります!」と宣言。私も協力し「6年も心を閉ざしていたのだからすぐに笑顔は作れない。でも見た目は一瞬で変えられる。」と、髪をインナーカラーで赤く染め、オープンマインドの練習。持ち前の負けず嫌いな性格が幸いし、あっという間に大人クラスから幼児クラスまで、求められる人になりました。(大学で友達を作るより簡単だったそうです。笑)
カエルは幼生と成体とで生息域や餌を競合せず、このことが生存に有利であると考えられています。多くの美大生が羨む就職先に内定をもらった彼女のような優秀な人間になるには、ダークサイドにいる時間がメリットになったに違いありません。私がとことん厳しくダメ出しを連発したのもこの期間ですから。嫌と言うほど叱りました。自分の欠点を知り、克服し、そして人の気持ちに寄り添える人間になりました。
私からの最後のアドバイスは3つ『自分のことも語りなさい』聞き上手は好かれるけど、距離は詰められない。共感って嬉しいんだよ。一方通行じゃ信頼関係に限界がある。
『時には甘えなさい』人は甘えられると、お互い様と安心できる。甘えは弱さでも負けでもなく、対等な人間関係を築く潤滑油。
『バカなやつには謙虚な姿勢をとるな』真面目に健気にさり気なく仕事したことを気付き評価してくれるのは、ミオスの生徒さんや親御さんのように人格・品格が優れ成熟した精神を持つ人たちだけ!社会に出て自己アピールを躊躇してると、なめられて手柄を横取りされる。「なんでこんなに頑張っているのに、正当な評価が得られないんだろう?」と卑屈になって終わり。功績を報告して賞賛を受けるのは、意地汚い欲望じゃない。
的確なタイミングで必要なことをできる人間にはなれた。次は、出会った人たちから、もう少し時短で愛される人間になろう。今こそ進化の限界を超えたさらなる進化『メガシンカ』をする時だ!ナツメが秘めたパワーを解放することで、通常の進化を上回るパワーアップを遂げるぞ。でもね、どうしてもできないことがあったら、別のことで補える。それを探すのは逃げじゃなくて、むしろ前向きなことだと思う。
これからもナツメ観察日記をつけたいから、いつでも顔出しに来なさいね!ついでに仕事を手伝わせるから、しょっちゅうお出で。(ここまで言えば、遠慮しないで来られるだろう?)また闇に溺れても、中高生だったナツメがやったように、恥ずかしがらずにSOS出して頼りなさい。何度でも救うよ。
今まで献身的に努めてくれて本当にありがとう!ナツメほど不足を探せる人は今までいなかった。その特技は一生の糧となるでしょう。