
ナツメです。就職に伴い、本日がアトリエ・ミオスでの最後の授業となりました。
これまで本当にありがとうございました!
振り返るとスタッフとして携わっていた時間は思っていた以上に長く、大学生になって最初の年に担当した美術高校受験生の中学生が今年から大学生になり、現在はスタッフとして関わっているほどです。(夏波先生)さらに生徒として通っていた頃から数えると、小学2年生の頃からお世話になっていたので、ざっくり人生の7割ほどとかなりの時間を過ごしてきたことになります。
経験したことや学んだことがあまりにも多く、この最後のブログも何を綴ろうかと、書いては消してを繰り返してしまいました。それくらい自分にとってミオスは大きな存在であり、この卒業はひとつの大きな転換点なのだと感じています。
小さい頃から絵を描くことが好きで、幼稚園の工作教室を経てミオスに入りました。同じく好きだったポケモンを上手く描けるようになりたいな〜くらいの気持ちだったのが、油絵や日本画、版画に石膏…と、さまざまな素材に触れる中で、描くことにとどまらない「ものづくり」の楽しさを知ったことが、自分の原体験になっている気がします。また、先生方が子ども扱いをするのではなく、一人の人間として向き合ってくださっていることを感じられたのも、とても嬉しいことでした。大きくなるにつれて手放してしまった作品も多いのですが、それでも当時つくったもののほとんどを今でも鮮明に覚えています。
アトリエの話をするうえで避けて通れないのが、中高時代です。陰鬱を煮詰めたような拗らせ方をしてしまい、塞ぎ込んでろくに会話もせず、教室で絵を描いていても先生が来ると隠してしまうような状態でした。ありえません。自分で言うのもどうかと思いますが、これまでスタッフをしてきて、同じような生徒には一人も出会いませんでした。(そのせいか、小原先生にはこの話をよくいじられます。)そんな扱いづらい生徒を見捨てずに向き合い続けてくださったこと、今振り返ると申し訳なさと同時に、強い感謝の気持ちでいっぱいです。私にとっては学校や家とはまた違う居場所だったため、内心ではずっと大事だと思っていたけれど、言葉にしないと何も伝わらないこともこの5年間で学びました。
ミオスで過ごす中で、「やっぱりものづくりをしていきたい」と思うようになり、美大に進み、アシスタントスタッフとして関わるようになりました。優秀な先生方を見て「こうなりたい」と思ったものの、最初の頃は人と話すこともぎこちなく、緊張のあまり生徒さんと少し話しては引っ込み、また別の方と少し話しては引っ込み…と、今思えばかなり不安を煽る動きをしていたと思います。そんな自分にもあたたかく接してくださった皆様のおかげで、「楽しく制作できる場をつくることで応えたい」と思えるようになり、その思いをミオスに支えられながら、変わっていくことができました。
「先生方のようになりたい」、と思いながらも未熟だった自分にとって、小原先生に言われた「思いやりは想像力だ」という言葉が強く印象に残っています。それまで自分が“優しさ”だと思っていたものが、ただの独りよがりだったことに気づかされました。
相手が何を感じているのか、どう受け取るのかを想像すること。その難しさと大切さを、少しずつ学んできたように思います。
アトリエに通うことが日常だったからか、まだ実感はあまり湧いていませんが、きっとこれから少しずつ寂しさが増していくのだと思います。
「叱らない教育」という言葉も耳にするこの時代に、甘やかすのではなく、私のためを思って厳しく、そして愛情を持って導いてくださった小原先生。共に過ごしたスタッフの皆様。そして、日々たくさんの気づきや学びを与えてくださった生徒の皆さん。本当にありがとうございました。ミオスで過ごした時間は、かけがえのない、大切な人生の宝物です。
4月からはゲーム会社でUIデザイナーとして、ゲームを直感的に遊べるような画面のレイアウトやボタンなどをデザインする仕事に就きます。
またふらっと顔を出すつもりなので、そのときによい話ができるよう、社会人生活も精一杯頑張ります!