
マユカです!今回は明美の油彩画をご紹介します。
深海を思わせるブルーが、うすく光るクラゲをより幻想的に見せているこの作品。奥に見える大きなクラゲはエチゼンクラゲを元にしているのでしょうか、赤く毒々しい触腕があり、近づいてはいけない雰囲気と、深海魚のような不気味さが作品に面白みをプラスしています。気ままに揺蕩うクラゲたちは、手前の触腕の緑と合わせて見ると、どこか花のようにも見えてきますね。
自然な様相でぼんやりと薄く光るクラゲの様子を描写していますが、よく見ると真っ白な箇所があり、明るい手前と奥の暗い場所の明度の幅がとても広いことがわかります。これだけ明るさに差があると、目がチカチカとしてしまうことが多いのですが、間に挟まれたグラデーションが丁寧に処理されており、全く違和感になっていないのが素晴らしいですね。目立たせたい手前のクラゲと、奥のクラゲとでコントラストに差をつけ、暗い面積が広くなりがちなモチーフで、鮮やかで明るい色を使いつつも深く暗い印象を与えるという難しいことをやってのけました。
暗い画面は、恐ろしい、未知、高級という印象を与えやすく、逆に明るい画面は清潔感や、緊張感、安心感を与えやすいです。これらが同居すると、迫力のある画面になったり、幻想的な印象になります。明美の油彩画は暗い画面でありながら、明るい面積が広かったため、クラゲに幻想的な印象を与えるような仕上がりになったのでしょう。色彩が与える印象をうまく使いこなし、素敵な作品に仕上がりました!