初めての油絵

高橋 油彩

ひとみです。高橋さんがはじめて油彩にトライされた作品を紹介したいと思います。

この作品は沖縄のフクギ並木を描いたものです。防風林として植えられたフクギがおよそ1kmにわたって連なる並木道が続いているそうですが、その性質を活かし、手前側は木々の密度が高く迫るような力強い構図になっており、そこから奥側にかけて日差しを受けて明るく開けた様子へと変化しています。その対比を作り出すことで心地の良い抜けを感じさせる巧みな構成が際立っています。

また、日差しを受けた葉に思い切りの良い黄色を乗せることで、煌めくような暖かな、昼間の陽気を彷彿とさせられます。一方で手前の深い緑の中にさりげない青を差しで入れることで、葉の重なりや奥行きが丁寧に表現され深みが増しています。その深みがまるで木々に守られているような安心感を生み出し、手前と奥側の対比が、心安らぐ、ゆったりとした空気感を漂わせています。

この作品を眺めていると、実際に並木道を歩いているような感覚に引き込まれます。塩風に揺れる木々の音や、静かな沖縄の集落の情景が自然と浮かんでくる情緒を感じさせてくれる1枚です。