
鷲見 油彩
8月からミオスのスタッフにカムバックしました、女子美術大学洋画科1年生の夏波です。ミオスへは、中学1年生から通っていました。美術系高校に入学し、高校1年~2年生の終わりまで小学生クラスのお手伝いさせて頂いておりました。大学受験が終わったのでまた毎週来られるようになりとても嬉しく思っています。皆様、今後共どうぞよろしくお願い致します。
鷲見さんの作品は、平面的な画面作りに風刺画のようなコンセプトが、とても奇妙で目を惹きつける作品です。味のあるフォルムや色彩が非現実的でありながら、場所はいたって普通のオフィスという日常で、違和感が強く押し出されています。それがこの作品の最大な特長であり、「人から良く見られたい」というすましたよそ行きではない素直な描写で、そう見せるべく計画性が効果的に感じられます。直接的で強い画面の中から、鷲見さんの内面が伺えるような作品ですね。
真っ黄色な主張の強い肌で、しかも裸の人々というところが印象深いです。描写することでのリアリティを追求するのではなく、鷲見さんの考えていること・伝えたいことがまっすぐにこちらに響く画面の仕上がりになっています。画面内の要素を一つ一つ大切に、非日常的な世界観を崩すことのない仕事をされています。
しかしまだまだ観念的に受け取れます。アイデアの面白味だけでは絵画としての迫力が弱くなってしまいますし、どんな深刻なテーマを扱ってみても迫力の持たない、幼稚なキザっぽい作品になってしまいますから、さらに画面を発酵させるために、もっと高度な技術が欲しいところです。やりすぎても鼻に付く、不足しても物足りない、それが絵画の難しいところであり、面白みであるのではないでしょうか。