
岩田です。1ヵ月ぶりのブログ、しかも大晦日にお久し振りという感じです!
今年は春過ぎくらいから仕事が猛烈に忙しくなり、8月よりミオスをずっとお休みを頂き、11月~年末にかけての展示に向けて準備を重ねてきました。
11月は、台北での2人展、大阪で2か所、東京で毎年参加している銀座ポーラミュージアムアネックスでのチャリティー展への参加と、展示がギュッと凝縮していて、大阪へ作品を直接搬入に行ったり、台北の展示のオープニングイベントの参加もあり、それらが終わった時には、暫く体が動かずひたすら寝て過ごしていました笑。

台北は、茶托や茶則といった台湾茶に使う茶道具をメインに出品し、オープニングでは、茶と香の設えで来場者をもてなす企画がありました。もちろん中国語は話せないのですが、傍らに通訳の方がいらっしゃってくれたので、台湾の方々との交流は、とても和やかな雰囲気に包まれ、作品にとても興味を持ってくれていることが分かりました。
台湾では、漆という文化が無い訳ではないのですが、日本ほど溶け込んでいないというのが現状。
とはいえ、漆で作られているものがどういうものかといった認識はあるようで、所謂漆のイメージとは異なる質感の作品に触れ、作り方への質問も寄せられ、素材への興味を抱いてくれている様子が見て取れました。

大阪の展示では、漆の他に陶、古道具、花、香、茶、菓子、パフォーマンスといった、その道の方々が集い展示を行い、日によって、茶や花に関しての企画や、書を用いたパフォーマンスなどを交え、とても魅力的な空間が生まれました。
侘びさびの精神が通底することでそれらがバラつかず、一つの展示としてまとまりを持たせ運営していくギャラリストの技量と懐の深さに敬意を感じさせる見事な展示となりました。

現在はフランスのギャラリーで作品を展示中で、来年の活動としては、東京、上海、フランスと各地で展示が予定されています。
漆というとひと頃は、一般的に殆ど見向きもされない存在でしたが、ここに来て、その特異性がようやく世界から注目されてきたという実感があります。
私の作っているものは、前述したように、所謂漆器というものとは違う質感を持つ作品です。
なだらかで綺麗に、同じものを短時間で効率よく、数をこなす漆職人が作るものとは異なり、むしろその時々の環境で乾き方が変化する漆の表情を個性と見て、それらを活かしていく作り方は、職人とは180度方向の違う姿勢ではありますが、それこそが自分に与えられた使命、役割と自負し、これからも柔軟な考え方で、漆の持つ可能性を掘って掘って掘り起こしていくつもりです。

都内近郊で展示がある際は、何卒足をお運び頂ければ幸いです。岩田がどんなものを作っているのか、是非その目でご覧になって下さい。
2026年も講師としてというより、作家としてどのように生徒の皆様に芸術を啓蒙できるかに尽力していきたいと思っております。
変わらぬお付き合いを、どうぞ宜しくお願い致します。
皆様、良いお年をお迎えください!
岩田俊彦











