過去の展示と比較して

小原です。第16回生徒作品展は、皆様どのように感じられたでしょうか?全体としては見応えのある展示になったとは思いますが、一人ひとりの生徒さん達に焦点を当てると、「西日があたって黄色く見える…」「スポットライトがなくて暗い…」「すごい上で細部が見えない…」「5段掛けの一番下…」など、ご不満も多々あるかと思います。会場の都合上、どうしても損な場所が出てしまい、心苦しいばかりです。
せめて小学生と大人で会期を分け、少ない枚数をゆったり飾れれば良いのですが、どちらもあるから刺激し合えると、このような展示をしております。
2年に一度のせっかくのお披露目でしたのに、残念に感じられていらっしゃる生徒さん、保護者様、この場を借りてお詫び申し上げます。

思えば第1回目~3回目くらいは、生徒さんが少なく、アトリエの教室内で十分展示ができました。ありがたいことに徐々に生徒さんが増え、収まらなくなったところで、国際交流センターを借りることになりました。
このブログを開設した翌年の2006年に載せてある交流センターの写真を探し出してきました。大人クラスの展示はそれほど変わりはありませんが(一人2点~3点も出品できたので)、小学生の展示はかなりゆったり飾られています。この第7回作品展は、アトリエに小作品・立体物の展示と2会場同時開催でしたので、更にたくさんの作品が展示できていました。↓

生徒さん・展示数が多くなったということは、当然来場者の数も増えます。対応しきれず全くお話ができないまま帰られてしまうお客様もいて申し訳ない気持ちです。時々「この展覧会は私のエゴなのではないだろうか?」と、生徒さん達全員に満足してもらえる展示ができないことへの罪悪感もムクムク湧いてきたりします。

と弱気なことを言えるのも、生徒の皆様、保護者の皆様、スタッフ達から、展覧会の感想としてたくさんの喜びの声が届くからでしょう。肯定して頂き感謝しかありません。本当にありがとうございます。

小中学校の先生たちが、私が接客しただけでも20人はご来場いただきました。皆さん「生徒から招待状をもらった」との事で、忙しいお仕事でありながら時間を作って来て頂くことに頭が下がる思いと共に、教育に対する情熱を感じました。先生方からの質問や感想で、この展覧会が素晴らしいものだと客観的に褒められているように感じ、光栄であります。

今回の反省を顧みて、私の中ではすでに次回の展覧会に向けて想像を巡らせております。打ち上げで募ったスタッフからアイデア・前向きな改善策を模索し、展示に活かしたいと思います。皆様からも忌憚のない意見を頂ければ幸いです。
熱意がみなぎる素晴らしい作品をお貸し頂き、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

パワー全開な展覧会

お久しぶりの皆様、誰だお前はという皆様、ミオスのブログには約1年ぶりの登場になるでしょうか?一平です!小学2年生からミオスに生徒として通い、そのまま勢いで美大に進学、大学四年生まで講師としてバイトをさせていただいていました。

美大卒業後は某スポーツメーカーのデザイン職につき、ミオスを3年半ほど前に辞めた自分がなぜこの文章を書いているかの理由の一つなのですが…
勤めていたデザインの仕事を夏の終わりに辞めました。自分が担当していたのはスニーカーのカラーやデザイン関係で、良い感じに楽しい仕事をやらせて頂いていたにも関わらずオリジナルの絵を描く方が将来的にワクワクするな…と思い辞めてしまいました…

仕事として絵を描く分、そこへのテンションの差が浮き彫りになってしまったのかもしれません…。とは言えミオス仕込みの精神で、自分の仕事には責任を持って取り組みましたので、機会とご興味があれば是非いつでも仕事の話、なんでも聞いてください。めちゃくちゃ円満退社です!

引越しのタイミングが良く、生徒作品展に来ることができ、搬出の手伝いもして参りました。
生徒として出品する側とスタッフとしての運営側の両方を経験させていただいた自分から見ても、子供達から大人の皆さんまで全員のパワー・クオリティーが上がったような迫力を感じました。

子供達は油絵、日本画だけでなくユニークな立体物も展示していて、社会人時代の先輩デザイナーくらい良い仕事をしているな…と感じましたし、大人クラスの皆様は知っているお名前がいくつかありそもそも嬉しかったのですが、その方々も自分が見させていただいていた頃よりも光や奥行き、その風景の時間が伝わってくるような趣を感じました。大変生意気ながら、皆様表現力が格段に上がっている…と素直に思います!素晴らしい作品群を拝見させて頂き、ありがとうございました。

さて、このブログを書かせていただいているもう一つの理由なのですが…宣伝です!!!

現在表参道と外苑前の真ん中あたりのEsquisse coffeeというカフェで個展をやらせていただいておりますので、お時間が合いましたらカフェで美味しいコーヒーと共に休憩がてら是非お越しくださいませ!下記詳細でございます!

IPPEI KITANO SOLO EXHIBITION【OUTCAST】
入場無料(ワンドリンク制)
2025/11/08(土) – 2025/11/26(水) 11:00 – 18:30 *火曜定休
(基本的に14時以降は在廊しているようにしています。私用で11/22の土曜日だけおりません。)

今回のテーマにもなっている「OUTCAST」という言葉なのですが、邦訳すると「はぐれ者」「のけ者」といった日本語的には少しネガティブな意味になります。でも個人的にはそういった人達ってカリスマ感があってかっこいいな…といったような日々思っていた事から製作がスタートしました。そんな少し不気味な、どこか愛らしいOUTCAST達を見に来てください!グッズの物販にも力を入れていますので気に入ったものがあったら是非!

絵を描く=言葉を紡ぐ

サヤカです。アトリエ・ミオス生徒作品展2025お疲れ様でした!スペースいっぱいに並べられた生徒さんの作品は、どれも個性が輝き、まさに圧巻の景色でした。新しい色や形、発想に出会えるようで、会場を歩くだけでとっても楽しかったです。
幼稚園生から大人の方まで、幅広い年齢層の方々の作品が勢揃いしていましたが、どの年代でも「描きたい」という気持ちがまっすぐ伝わってきました。

上段左 王者 璃子 中3『フルーツパフェ』 70枚! ブログはこちら
上段中央 2位 結卯 小6『青い湖』 43枚 ブログは来週アップ予定
上段右 幼児のお寿司の湯飲みポスト 園児11人の合計58枚
下段左 同点2位 近藤 『光るトンネル』 43枚 ブログはこちら
下段右 3位 木村 『夏の浜辺で』 41枚 ブログはこちら

こちらは、小学生クラス、学生クラス、大人クラスでお手紙の数が多かった作品です。40〜70人の方々にお手紙を描きたい!と思わせる作品は、完成度や構成力どれをとっても魅力的ですね。

大人ポスト 蓋に名前(漢字が読めない子用にフリガナ付)円柱のポストには、それぞれ作品解説

多くの展示会では、誰が来場したのかを記名して頂く芳名帳というものが置かれるのですが、ミオスの展示会には芳名帳の代わりに、作者に気持ちを伝えるお手紙システムが採用されています。来場者が気に入った作品の作者へ、直接メッセージを届けられる仕組みです。
ちなみに全体で2,825枚のメッセージカードを頂きました!カードは3,000枚しか印刷していませんでしたので、途中足りなくなりそうで『特急仕上げ当日配送』の印刷を追加したほどです。

学生ポスト 蓋に名前、自分で得意なイラストを描く(展示作品より気合が入っている子もチラホラ笑)

生徒さんだけでなく、保護者の方々やご友人の方々など、誰でも自由に書けるのですが、「何を書いたらいいのか…」と言って悩まれている方、「来場したことは本人に伝えますのでお手紙は結構です」と断られる方が多くいらっしゃいました。絵を描かない人にとっては、文章を書くことさえ、どこか特別で難しいものに感じられるのかもしれません。
それに比べ普段から制作している方は、絵描きレーダーが立っているのか、作品を見た時に「この色づかい素敵だな」「構図が面白いな」と自然に考えてしまうものです。スラスラとたくさんのお手紙を書いていらっしゃいました。

授業の際に、講師や同じクラスの方々から作品に対する感想を言ってもらう事はあっても、文字にして形に残ることはなかなかありません。
一文字一文字、自分の作品をよく見て、その人なりに素敵だと感じたところを伝えてくれる。お手紙を受け取る瞬間は、描いた作者にとってこの上ない喜びです。「こんな風に見てくれたんだ」と新しい発見があったり、「そんな解釈もあるのか!」と驚かされたり。自分の作品が、誰かの心に何かを灯したことを実感できる瞬間です。

今回の展示会を通して、絵を描くこと、見ること、そして言葉にして伝えること、それぞれがつながって、その人の見え方で表現していることがわかり、世代や性別すべてを超えて絵が共通言語になっていると感じました。
心のこもったお手紙を書いてくださった皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

小さな箱の中の壮大なドラマ

ひとみです。皆様、展覧会へのご参加をありがとうございました。今でも目をつぶると、あの壮大な展示空間がまざまざと思い浮かびます。
今回は生徒作品展で名札と円柱ポスト共に展示されていた小学生クラスのボックスアートについて紹介させていただきます。

お題は「冒険する自分」。生徒作品展にいらっしゃった方はご覧になったかと思いますが、正方形のボックスに中に自分の冒険の姿を自由に考え、思い思いに表現した紙工作です。
鬼と戦うシチュエーションや、小さくなってしまい大きな靴に踏まれそうになっている自分、サメ釣り、深海魚に飲み込まれている、なぜか生ビール型のロケットに乗っている場面など、場所は森や海、空、宇宙、異次元空間なんでもあり。ジャンルはメルヘン、ホラー、アクション、SF、ファンタジー、コメデーなど多岐に渡っていました。

さまざまな世界での冒険は、ボックスの中でレイヤーを重ねるだけでなく、外側にも装飾を付けて世界観を広げている子も多く、どの作品にも一人一人の個性が光っていました!私が特に印象に残ったのは、空を飛んでいたり、つる草を握るターザンの作品です。自分を糸で吊るしてゆらゆら動き、とてもユニークでした。搬入作業の際に一つ一つに目を通しながら並べていたのですが、ワクワクするような魅力溢れる作品ばかりで、こんな冒険してみたい!と感じました。そして小学生ならではの発想力の自由さに改めて驚かされました。

今回の生徒作品展にはスタッフ側として初めて参加しましたが、限られたスペースでの展示方法を話し合いながら、どうすれば子ども達の作品の魅力をより伝えられるかを模索する時間はとても貴重でした。スタッフが一丸となった展示会への熱意を感じることは、私にとって良い経験になりました。

皆さんも多世代の作品を見ることで新しい刺激や発見があったのではないでしょうか。私自身も、普段関わることのない生徒さんたちの作品に触れ、たくさんの学びを得ることができました。この作品展に携われたこと嬉しく思います。次の作品展は二年後、皆さんの新たに成長した作品を見れること楽しみにしています!

展示会で学んだこと

大志です。みなさん、今年の展示会はいかがでしたでしょうか?
老若男女、さまざまな世代の生徒さんたちの作品が並び、額装された状態で改めて見ると、新たな発見や気づきがあったのではないでしょうか。

実は私も、小中学生の頃に生徒としてこの展示会に参加していました。
その当時、先生方が保護者の方々に子どもたち一人ひとりの作品を丁寧に紹介し、制作の様子や思いまで交えて説明してくださったことがとても印象的でした。
そして、今もその姿勢が変わらず続いていることに深く感動します。
こうした丁寧な関わりができるのは、日々の授業の中で生徒一人ひとりにしっかり向き合っている証。ミオスの先生方の、生徒への温かな愛情を感じた瞬間でもありました。

今回、私はスタッフとしては初めて展示会に参加しました。搬入搬出作業だけでなく、入り口に設置された恐竜オブジェの制作をはじめ、雛壇やベニヤパネルの制作など、作品を展示するための設営部分を中心にお手伝いさせていただきました。
大学ではインテリアを専攻していることもあり、こうした立体物の「仕組み」や「構造」を考えることは自分の得意分野でもあります。その強みを最大限に活かせる貴重な機会をいただき、展示会の一端を支えることができたことをとても嬉しく思っています‼︎

展示会終了後は、反省会を兼ねた打ち上げを行いました!(右の写真は搬入の際にブログに掲載していたのが小さ過ぎたので、小原先生がもう一度載せた模様…笑。搬入はお店で宴会でした。)

展示中に労って頂いたたくさんの差し入れをいただきながら、和気あいあいと楽しい時間を過ごすことができました。(生徒様達から本当にたくさんの差し入れを頂き驚きました。未成年のスタッフの為にノンアルコールスパークリングなどもあり、飲み物はお茶しか買っていません。学生では口にできないような美味しいお酒も飲み放題でした!)

5時間に渡る宴会中に、せっかくの機会だったので、私のことを一番よく知ってくださっているナツメ先生に、自分の至らない点や改善できる部分を率直に伺ってみました。
すると、思っていた以上にたくさんの課題が出てきてしまい(笑)、内心少し不安にもなりました。ナツメ先生が3月で卒業した後は、一人で授業を進めていく場面も増えるため、正直心配な気持ちもあります。ですが、先生からの厳しい指摘をしっかり受け止め、自分の課題を一つずつ分析しながら改善していきたいと思います。
そしてその反省を、今後は生徒の皆様へ還元していけるよう努力してゆく所存です。

学生クラスのプレゼン

夏休み明けからミオスのスタッフにカムバックしております、女子美術大学洋画科1年生の夏波です。美術系高校生の時に小学生クラスのお手伝いをさせて頂いておりましたが、受験が終わったのでまた毎週来られるようになりました。とても嬉しく思っていたところ、すぐの生徒作品展開催です!私もスタッフとして楽しんでお仕事をさせて貰いました。
そして昨日、無事に展覧会が終わりを迎えました!多くの方に足を運んでいただき、本当にありがとうございました。300名ほどの老若男女の作品がズラリと並ぶ壮大な展示会、皆さん楽しんで頂けたのではないでしょうか。

昨日の小学生のプレゼンの記事に続き、本日は火曜・木曜の学生クラスのプレゼンの様子をご紹介します。学生たちに1人ずつ、出品した作品についてプレゼンテーションをしてもらいましたが、実は私が高校生の時に出品する側でプレゼンをしたこともあり(ブログをさかのぼると、私の写真も載っていました。制服を着ているのが私です。こちら)、どれだけ緊張するか身を持って知っています。なるべく和やかに話せるように司会進行を心掛けました。

このプレゼンは事前に告知していた訳ではなく、当日会場に来た学生に突然「今日は作品について1人ずつ話してもらいます」と伝えて行ったんです!毎週同じ授業を受けている仲間の前とは言え、困った顔をする学生やドギマギしている子たちばかりでしたね。なので「作品のモチーフについて・頑張ったところ・上手くいかなかったところなど話すといいよー!」と私が始めにいくつか例えをあげてから、プレゼンに挑みました。
戸惑った顔をしつつも、スラスラと作品への思いを口にしている様子が、普段から絵に真剣に向き合っているんだなぁと感心させられました。私は一人一人の絵について、ものすごく褒めたコメントをしたのですが、その後マユカ先生が「厳しく講評して欲しい人は!?」と募ると、なんとほとんどの学生が挙手をしたんです。みんな向上心の塊で素敵ですね。始めこそ臆病になっていたものの、最終的には和気あいあいとした雰囲気に変わり感動を覚えました。

普段の授業では友達の口から直接作品の意図を聞いたり、他の人のコンセプトを聞くことはないので、なかなか良い経験になったのではないでしょうか?気になる作者へ手紙を沢山書いてくれている様子を見ても、胸が暖かくなりました。みんなプレゼンお疲れ様!これからますます良い作品を作れるよう、楽しみながら頑張ろうね!

作品作りを通じて

左上 まずはノリ先生がプレゼンのデモンストレーションをしてくれました

大竹です!アトリエミオス2025年の展覧会、みなさん楽しんでいただけましたでしょうか?幼児から大人まで、年代も表現方法もさまざまな作品が集まり、本当に見ごたえのある展示になりました。普段は別々の時間に制作しているクラスの作品を見られるのも、この展覧会ならではですね!

小学生クラスでは、授業中に国際交流センターへ行き、展覧会を鑑賞して感想のお手紙を書きました。そのあとは、5~6年生によるプレゼンタイム!まずはノリ先生がお手本としてデモンストレーションを行い、「何を描いたのか」「なぜそれを選んだのか」「どこを工夫したのか」「どんなところを見てほしいか」などを紹介しました。
それに続く子どもたちも、いきなりの発表にも関わらず、みんな堂々と自分の言葉でしっかりプレゼン!一緒に見ていた一般の方々からも自然と拍手が起こり、会場はあたたかい空気に包まれました。ノリ先生のデモにはなかった自分なりの考えや表現を盛り込む姿もあり、作品づくりを通して自分で考え、言葉にする力が育っているのを感じました。

今年の展覧会も、どの作品からもエネルギーが伝わってくるようで、見ているだけで元気をもらえるものばかりでした。観に来てくださった方々も皆さん笑顔で帰られていて、改めて一人ひとりの「作る力」に、毎年ながら胸を打たれます。

ご協力くださった皆さま、そして会場まで足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました!

お手紙のご褒美

こんにちは、マユカです!皆様、展示会はいかがでしたか?私は普段学生クラスを担当しているため、自分が担当する以外の曜日の作品をたくさん見ることができて、いつもよりも働いている時の足取りがウキウキとしておりました。

本日は小学生クラスの様子をご紹介!まずは恒例の作者へのお手紙書き。友達にお手紙を書いたり、気になった作品を食い入るように見つめて文を考えながら一生懸命お手紙を書きました。「この絵好き!」と友達と話したり、大人の方の作品を見ては「本当に絵?写真だと思った!」と感想を言い合いながら和気藹々と作品鑑賞をしていましたよ!どの絵を描こうかな〜と悩む時間も、なんだか楽しげでした。

今年からはお手紙を書いた枚数に応じてガチャも引けてしまう!ということで、例年よりもいっぱいお手紙を書くぞ!とみんな意気込んでおりました。
ガチャはお手紙10枚でようやく一回。授業内だけで書くと結構大変!知恵熱が出ちゃいそう。

頭をフル回転させてみんなが書いたお手紙は、先生にチェックしてもらい、個人個人のポストに入れます。チェックが入るということはつまり、ガチャが引きたいからといって適当に書いた文章は弾かれてしまうということ。(チェックはかなり厳しいです。でも文章力が鍛えられます!)
先生のチェックが厳しいことを見越して、とっても長い文章を一枚一枚丁寧に書き上げる子もいました。小学生とは思えない文章力!私も見習いたい…

お手紙のチェックが終わったら、シールがもらえ、10枚手紙を書いたらいよいよガチャタイムだ!みんなが描いたプラ板と一緒にお菓子もカプセルに入れました。もしもあんまり好きじゃない柄が出ても、お菓子に免じて許してね。

ちなみに、ガチャの中に私が去年多摩美の学祭用に作ったスイーツのアクリルキーホルダーを『大当り』として20個に付き1個くらい入れてもらっていたのですが、「絶対当てたい!」と予想以上に白熱してくれてとても嬉しかったです。みんな、ありがとう!

幼児クラスの展示

オバラです。展覧会もいよいよ明日で最後!連日2~300人のご来場者数で、客足が途切れることが少なく、慌ててお昼を食べています。嬉しい悲鳴。昨日の幼児クラスの授業についてお話します。

幼児クラスの展示は『お寿司、何が好き?』と『立つ生き物』。お寿司の作品は、別で作った腕を肘の部分だけ貼って、おかわりのお寿司はお皿に乗せて、お茶の湯飲みもある半立体制作です。
この制作には2つの秘密があり、1つはお皿と湯飲みは、展覧会のDM用に色鉛筆で線を書いてもらったデザイン画を使っています。もう一つの秘密は、湯飲みの底には緑(抹茶色)の色画用紙を貼り、お手紙を入れてもらうポストにしているところです。

さぁ、授業ではまず自分の作品がどこに展示されているか、見つけましょう!
あ!もう誰かからお手紙が入っているね!嬉しいね!

小学生のお兄さんお姉さんのボックスアート『冒険する自分』は、幼児に大人気のアトラクション(?)です。テーマに沿って、みんなも懐中電灯を持って冒険気分。箱の中には、どんな冒険が見えたかな?

お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃんと一緒に、小学生にお手紙を書きましょう!字が書けなくても、言葉で感想を言えば書いてもらえるね。名前だけは自分で書こうね。

中高生にも大人にもお手紙を書きましょう。「どうして青で描いたの?ピンクの方が合うよ。」なんて上から目線のアドバイスも、保護者様に「悪いなどと思わず、躊躇なく書いてくださいね。子どもからの遠慮のない物言いは、意外と嬉しいものですから。」と釘を刺しました。

最後は全員に自分の作品の紹介をしてもらいました。年少さんから年長さんまで、恥ずかしくても頑張ってお話ししてくれました。

まだ見にいらしていない方はいませんか?明日の21時で終了です。ぜひご高覧くださいね!会場で待っています。

展覧会の諸々

足繁く会場へ通っています、ナツメです!
連日たくさんの方にご来場いただき、本当に嬉しい限りです。先週よりブログも展覧会ウィークです。

展示中&設置後

まずは搬入の話から。
これまでは朝から夕方まで作業して、そのまま小学生クラスの授業がある…という慌ただしいスケジュールでしたが、今年は展覧会前日の一日をまるまる搬入日にあてることにした為、例年よりも少し余裕を持って準備を進めることができました。

とはいえ油絵を飾るための木材を立てたり、大きなパネルに画鋲を刺して作品を掛けたり、順番を決めて作品を並べたり…とやることは山ほどあります。
小学生クラスや学生クラスは作品のサイズが同じ為、事前にがっちり決めておきますが、小さめの作品は現地で調整します。

木材や画鋲の位置も、搬入前の準備期間にキャンバスの大きさや枚数をもとに、絵が均等に並ぶ間隔などを計算しておいたはずが、それでも当日はアクシデントがつきもので、画鋲も刺し直しが続き、気づけば両手の指が赤く腫れていました…(搬入から3日経った今ではそれもいい思い出です)

今年は小学生の絵の感想を入れるポストを、「ポスト+ボックスアート+ネームプレート」のセットで設置しています。(先日のブログにある「時間がかかったこまごま系作品3種の合体」です)
箱を斜めに設置して(下に三角に折った厚紙を両面テープでくっつけて)、上から見やすく工夫しています。

箱には傾斜がついているのに、円柱のポストは垂直に立っているし(下の写真左-横から見ると分かりますでしょうか?)、ネームプレートは逆に傾斜をつけて貼り付けているし、この作業だけでも膨大な時間が掛かってしまいました。

ボックスアートは、小学生クラスで制作したあとは壊れないよう教室で預かっていたので、保護者の皆さんも今回が初めてのご対面になるかと思います。テーマは『どこに探検に行きたいか?そこで自分に何が起こるか?』です。会場にある懐中電灯で照らすと箱の中に影ができ、まるで小さな冒険の世界をのぞき込むような臨場感が味わえます。特に未就学児にはこの参加型イベントが大人気で、ライブ会場のように照しまくっていました。これから会場に行かれる方は、ぜひ懐中電灯片手にじっくり覗いてみてくださいね。

そんなこんなでたくさんの下準備を経て、スタッフ総出で少しでも生徒さんの作品がよく見えるようにという思いを込めて設営ををしたので、皆さんの作品の魅力を少しでも多く伝えられる展示になっていたら嬉しいです。

早いもので、会期も残りあと2日。2年に一度のこの機会をぜひお見逃しなく