余白を生かして


浩子 中3  岩絵具・和紙・パネル

サヤカです。今回は学生クラスより中学三年生の日本画を2枚ご紹介します。2人とも鳥をモチーフに選びました。

まず浩子は、青色の鳥と桜をメインに、鮮やかな橙色と黄色のグラデーションが目を惹く作品を描きました。日本画の作品を参考に模写したため、陰影を抑えた簡潔な表現や、余白を生かした構成といった日本画らしさが表現に取り込まれています。全体は暖色で描かれていますが、鳥の深い青が一際印象的で、画面に軽やかさや爽やかさを生んでいます。春のぬくもりの中に、吹き抜ける心地よい風のような心地よい作品に仕上がりました。


郁人 中3  岩絵具・和紙・パネル

郁人は、雀をメインに桜や満月、五重塔といった日本的なモチーフを散りばめ、背景にも多くのこだわりを詰め込みました。山の陰影には木々の存在感がにじみ、五重塔は階段の一段一段まで細やかに描き込まれています。一方で、雲や星などの背景をデフォルメして描くことで、細部の緻密さと表現の余白のバランスが巧みに保たれています。満月を見つめる雀の姿は、物思いに耽っているのか、野心に満ちているのか…。鳥の表情は読み取れませんが、なんとも想像力を掻き立てる愛らしさがあります。