真逆な「水」の えがきかた


  左 祥英 / 右 岳  共に中1  岩絵具・和紙・パネル

こんにちは、マユカです!今回は学生クラスから日本画を二枚、ご紹介いたします!

こんなに見事な日本画を描く人間とは思えない程、とてもやんちゃな中学1年生男子達です。毎週ノリ先生に「どれだけの事をしでかせば、そこまで激しく怒られるの…?」と耳を疑うほど、こってり叱られている姿を目にします。先週・先々週はうるささの余り、とうとう教室から追い出され、1階の踊り場で描かせられていました!しかし商店街を歩く人たちからの好奇の目が、むしろ楽しいようで、反省はしていない様子。楽しいのは良いことですが、ちょっとの間だけでもいいから集中して描いてほしいな~!と、思うばかりです

さて、ではショウエイの作品から紹介していきましょう!

錦鯉が優雅に泳ぐ様子を描きました。泳ぐ=水の中=背景は青…と、結びつきがちですが、オレンジにすることで鮮やかで面白い作品になっています。しかしちゃんと水の中を泳いでいるように見えるのが素晴らしいですね、鯉のしなやかな身の動かし方や、浮いている睡蓮の花や葉のおかげか、透明な水が見えてくるようです。白を強く入れてしまうと全体の上品さが損なわれてしまうため、薄めに白を背に入れ、鱗のようにキラキラと輝いて見えるように処理されています。

お次のガクの魚は原始的なサメの特徴を残すことから「生きている化石」とも言われる深海魚「ラブカ」。暗い水中でこちらを見つめ、ギラギラとした歯を見せつけて不敵に笑っているようにも見えます。鱗というよりはぬめぬめとした質感を感じるような体表のため、背に使われている金色がてらてらと光を放っているようで、恐ろしくもカッコいい一枚になっています。深海の深さを表現するために何度も何度も黒や紺を重ね、光が一切届かないほどの暗さを表現しました。

同じ魚類というくくりでも住んでいる場所が全く違うため、受ける印象も大きく変わってきますね。異なる水の表現が光る2枚でした。これだけの素敵な絵が制作できるのだから、しっかり集中して描いた2人の作品が見てみたいものです。