初めての油彩


杏 高3 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは高校3年生の杏の作品。こちらは初めての油彩です。彼女は美大の受験を考えていますが、希望する学部の試験は多種類の作品をピックアップしたポートフォリオの提出があるので、油彩にも一度チャレンジしておこうとトライしました。最初はおっかなびっくり恐々と油絵具を乗せていましたが、小原先生に「エイやっ!」とばかりにペインティングナイフで盛られ削られ手直しされている内に、腹を決めたようです。まだまだデッサンや色作りに甘い部分はありますが、小慣れてないゆえのフレッシュさといいますか、活力に満ちている画面だと思います。一番魅力的に見せたかったであろう、煌めくワインボトルは布に落ちる光まで観察し、影にもボトルの色を反映させています。柔らかい布はタッチを変えて質感の差を意識して出そうとしているのが伺えます。

こちらは鉛筆デッサン。様々な画材で制作していますが、週5日アトリエに通っている中、基礎力を疎かにしない為にデッサンの割合を高くしています。手前と奥の距離感を出す為の意思を持って取り組んでいるのが分かりますね。だた、観る人の目をグッと惹きつける様な強さや勢いがやや弱く感じられます。繊細なタッチで丁寧に描くことができているので、逆に荒々しく見せる部分があっても良いでしょう。左上のデッサンなどは、中間トーンばかりになってしまっているので、もっともっと黒の色幅を増やしてください。意識的に6B〜を多用するのも一つの手です。
妥協せず取り組もうという意思が読み取れる、好感の持てるデッサンです。