悪鬼退散、コロナ退散!

大竹です。今年の節分は皆様はどの様に過ごされましたか?豆まきをしたり、年の数だけ豆を食べたり、恵方巻きにかぶりついたり…さて、その中で玄関に柊イワシを飾った方はいらっしゃいますでしょうか?鬼が嫌うものとされる焼いたイワシの頭を、柊と大豆の枝(柊は葉っぱのトゲトゲ、大豆はカラカラとした音を鬼が嫌うそうです)に刺して玄関に飾るもので、鬼よけ(魔除け)になるとされています。
今回幼児クラスでは、悪鬼退散・コロナ退散の願いを込めて柊イワシを粘土で制作しました!本物の焼いたイワシを用意して、くさ〜い匂いを嗅ぎながら粘土をこねこねしていきます。目玉やエラを作ったら、絵の具で焼かれた色に仕上げていくのですが、真っ黒のコゲコゲにならない様に少しずつ茶色や黒を塗っていきました。完成したイワシの頭と米・柊・大豆と組み合わせ、和紙で包んだら柊イワシの完成です!(調べたら、昔は豆の代わりにお米を撒いたりしていたそうです)
見本の柊イワシもアトリエの玄関に飾り、鬼もコロナも寄せ付けない様にしておりますので、入室前に是非見てみてくださいね♪

小学生の日本画奮闘記

今日は節分ですね!ホノカです。節分に豆を撒くのは、魔を滅する「魔滅(まめつ)」に繋がるとされているからだそうですよ。個人的には炒り大豆が好きなので店頭にたくさん並ぶのが嬉しいですね。

今回も前回に引き続き小学生クラスの日本画のご紹介です。水張りを行ったパネルに下塗りを行っていきます。下塗りを行うことで上に重ねる絵の具の発色を際立たせたり、塗り残しを防ぐことができます。水干(泥と染料を混ぜたもの)を膠と水で溶き、指で練るように混ぜていきます。指で練ることで、絵の具が固まっている部分を触って確かめることが出来るため、全体が均等に混ざります。初めは粉だった絵の具を徐々に溶かしていく工程は、下塗りの作業で一番楽しそうでしたね!

そして全体が満遍なく混ざったら、筆で塗っていきます。日本画に使う絵の具は岩や泥が使用されているため、粒が大きく下に沈殿しやすくなっています。そのため、常に絵の具は下からすくうように取り、塗り広げます。また同じ場所を繰り返し塗ると、和紙の表面がポロポロと削れてしまうため絵の具は置くように少ない回数で塗ることもポイントです。

下塗りが終わったら、乾燥させ、下書きをカーボン紙で写します。今回は蓮や睡蓮と、好きな水辺の生き物をテーマに描いています。ちなみに下塗りがピンク系なのは水辺は青や緑系の色が多く、それらの反対色に近いためという理由になっています。
最後に下書きの線を墨で改めて描く、骨描き(こつがき/ほねがき)を行います。日本画ではこの線を基準として、その後の着彩を進めていくことになります。

以上が下塗り、転写そして骨描きの工程になります。生徒たちはこの時に初めて日本画の絵の具に触れましたが、沈殿することに常に気をつけなければならないのが難所のようでしたね。この後使う絵の具も同じなので今回の感覚を忘れないでほしい!という気持ちです。パネルの水張りや下塗りなど、着彩に至るまでに様々な準備が必要な日本画ですが、その分やはり完成した時の達成感もあるので着彩まであと少し頑張りましょう!

夜闇の中で


井口 岩絵具・銀箔・金箔/パネルに和紙

最近静電気に悩まされています、ナツメです。今回は学生クラスの井口さんの作品をご紹介します!

月に照らされる蝶と彼岸花の日本画で月には銀箔を、蝶の鱗粉にも金箔を散らして表現しています。まず目に飛び込んでくるのは眩しい満月ですが、明暗の使い方に技巧が凝らされています。月をとびきり明るく、周りはかなり暗くと画面の明度を大きく2つに分けた上で、暗い側にモチーフを配置してその中で微妙な差を描写しています。また、手前にある蝶と花のみを描き込むことで疎密の関係も取り入れているため暗い中でも見せ場がはっきりしていますね!

日本画はこれが初めてとのことですが、蝶の翅や背景の暗がりなどの濃淡の使い方が繊細で素晴らしいです。強い太陽光とは違って蝶と花に当たっている光は仄暗く、真夜中のひっそりとした空気感と岩絵具特有の滲みや絵の具の重なりとの相性が抜群です。彼岸花も全身は見えず照らされていない部分はぼんやりと闇に溶けていて、全体的に光を意識しているのがわかります。そして右下に書かれたサインですが、日本画で筆記体!?と思われた方も多いのではないでしょうか?もし漢字で書かれていたらもう少し厳かな印象になっていたと思いますが、英語で描くことにより更に上品な雰囲気が伝わりますね。ところで蝶は西洋絵画では魂の象徴として描かれ、仏教でも輪廻転生などのシンボルとされています。偶然かもしれませんが、そんな蝶が夜の闇の中で彼岸花に寄り添っているという見ていてどこか不思議な気分にもさせられる一枚です。

もう4年生!!

一平です!本日は皆さんの作品ではなく、横浜赤レンガ倉庫で2月11〜13日で開催される僕が所属するプロダクトデザイン学科の卒業制作展の宣伝です!
早速ですが、僕が今回製作したのはざっくりいうと椅子です。ただ普通の椅子は木材や布、金属などを複合させて作るものですが、僕の作品はそのどれも使わず、ウレタンフォームのみ単一の素材で出来ています。ウレタンフォームとは平たくいうとスポンジのもう少し強度が高いもので、いわゆる発泡剤です。膨らませてソファの中に入れてクッションのように使います。僕が今回作品に使用したのは、2つの液体をかき混ぜると膨らんで出来上がるタイプのウレタンフォーム。そのウレタンフォームを制作した型に数回に分けて流し込む事で、写真のような椅子が出来上がるのです。


ちなみに今回のポイントとしては「型」が重要になっています。通常の型は金属やシリコンなど確実に規格が決まっていて寸分違わず同じものを作れるように出来ていますが、僕が今回型に使用したのはPPシートと呼ばれる100均でも購入できるペラッペラのシート。そのシートを丸めて円筒形にし、そこに流し込むのですがこの際、シートが柔らかいので手で形を決められるのです。一つの型から自分の手癖で陶芸のように様々な形を生み出せる、という事です。写真の椅子達は形は違いますがほとんどが同じ型から生まれています。

また、ウレタンフォームのみで出来ているので座るとギュッと沈み、下の方にシワが寄るような通常の椅子では味わえない不思議な感覚があります。実際に座りに来て下さい!僕の友達の作品もかなりカッコいいのが多いのでそちらもチェックしに来て下さい!

会期  2月11日(金)〜2月13日(日)11:00~19:30(最終日18:30まで)
会場  横浜赤レンガ倉庫1号館 2F/3F   神奈川県横浜市中区新港1-1-1
交通  みなとみらい線「馬車道」駅または「日本大通り」駅より徒歩約6分

卒業制作展のホームページはこちら