厳しい寒さの下で


明日菜 中1 岩絵具・銀箔/パネルに和紙

3月も近付いてきたのに、ますます寒さが厳しくなってきたように感じます。大竹です。今回ご紹介する学生クラスの日本画は、厳しい寒さの中でほっこりするような1枚となっております。
雪の中、小枝の上で身を寄せ合う二匹の雀の、寒さで羽毛も膨らんだ姿がとても可愛らしいですね。ぶるりと身震いし、体に降り積もる雪を振り落とす動きまで見る人に想像させてくれるでしょう。背景の白く霞んだ景色には、下地に青色が入っており、そこから百叩きをした胡粉(作り方は昨日の帆花先生のブログを参照)を塗り重ねています。所々塗りムラがあり、白の濃さがまばらになっているのも味わい深いですね。
ふっくらとした雀の毛並みも、細い筆で1本1本生やしていき、色味も少しずつ変化させており丁寧な仕事ぶりが伺えるかと思います。その分、枝は細かい描写は抑えシンプルに画面を横断させる事で、画面全体にメリハリを効かせています。銀箔の使い方も良いですね、曇り空の下の僅かな光を雪が反射している様です。

普段は「こんなにおしゃべりしてて、ちゃんと完成するのかしら?」とこちらが心配してしまうほどのおしゃべり大好きさんですが、毎回きちんと仕上げているので器用だなぁと常々思っております。楽しく制作して貰えるのは絵画教室としては大変嬉しい反面、一度でいいから彼女が息を止めるかのごとく集中して制作した作品にもお目にかかりたいな、とも…笑