日本画って楽しい?

冬も佳境に入り自身の寒さ耐性が上がっているのを感じます。この耐性が来年に引き継がれたらいいなと毎冬思います。ホノカです。
今回も小学生クラスの日本画をご紹介します!これまでのブログでは水張りや、下塗り、骨描きを見ていただきましたが、今回からいよいよ着彩の工程に入ります。

まずは、水辺の青からです。
今回水の部分には岩絵具を使用しています。ですが岩絵具は基本的に混色できません。なぜなら、岩絵具は粒子の大きさが絵具の種類によって異なります。なので、異なる種類を混ぜて理想の色を作っても、乾いた際には粒子の軽いものが表面に浮かんでしまうので理想の色にならないのです。そのため、今回は青の岩絵具だけで4〜5色も使用しており、水の深い浅い、花の影の暗さ、空の色が反映など、幅広く表現できます。
この混色できないので岩絵具は数を揃えねばならない、という性質も日本画の難しいポイントですね。

次に蓮や睡蓮の花を胡粉(ごふん)で塗っていきます。胡粉は、牡蠣の貝殻を細かくすりつぶして作られた日本画の白色絵具ですが、絵具にする時は岩絵具と違い、大変手間の掛かる『百叩き』という作業が必要になります。
①乳鉢で細かく擦り膠を混ぜる
②白玉だんごを作る要領でこねる
③耳たぶ位の硬さになったら、ひとかたまりに丸めて、お皿に叩きつける
④これを100回繰り返す
胡粉は鉱物ではなく動物性炭酸カルシウムの為、これをやらないと粒子がバラバラでざらつく原因になってしまうのです。使う時は、練った団子から使う分だけちぎって、膠で描きやすい粘度まで溶かします。余った胡粉は密封して冷蔵庫で保管し、膠が腐る前(1~2週間くらい)に使いきるようにします。胡粉はなんと、牡蠣を10年間屋外にさらしたものを砕いているとのことで、人工的な純白とは違うこっくりとした自然の白さがあります。私も学生クラスに在籍していた頃に、胡粉で蓮の花を描いていたのですが、水辺の青い景色の中に胡粉の白さが映え、とても綺麗に描けたと未だに感じています。

このように日本画は手間もかかり、普段使っている水彩絵具などとは使い勝手も全く異なります。ですが、岩や砂の質感、胡粉などにしか無い色合いなど、いつもとの違いを楽しめるのも日本画の特徴ではないでしょうか!ちなみに私はアトリエで描いた自分の日本画が気に入りすぎてずっと部屋に飾っています。今見ると未熟な部分も多い作品たちですが、日本画らしい雰囲気が絵をいい感じに見せてくれて好きなんです(笑)
小学生のみんなも徐々に完成が近づいています!完成したものが飾っていたくなる作品になるといいですね!