かっとばせ〜!!!!


大平 透明水彩

急に寒いですね〜、一平です!本日は先日退会された日曜クラスの大平さんの水彩画をご紹介します!

ご自身も野球部であった事からファンであるイチロー選手を描かれました。野球を全く知らない僕でも知っているスーパースターの1番特徴的な瞬間ですね。ちなみに左上の電光掲示板の上には歌手の秦基博さんが歌っています。秦さんの楽曲の中に「月に向かって打て」という曲があるらしいのですが、その曲のイメージとイチロー選手の選手としての存在感からインスピレーションを受けて今回制作されました。

やはりファンであるイチロー選手からは絵の中でも圧倒的な主役感がありとてもかっこいいです。未来を見据えているような力強い眼差しが渋いですね。よく見ると背景の電光掲示板にはアトリエミオスのロゴマークや、絵の登場人物の名前などが描かれており、そういった遊び心も大平さんの絵の魅力の1つです。また、ユニフォームの普通の服とは違う独特な厚みのシワ感やグローブのヌメ感、ナイターの光が反射しているヘルメットのテカリ感など色々な素材のものが混在しつつ、しっかりと描き分けがなされているので見ていて違和感がありません。僕が思う大平さんの作品の強みはこの「違和感のなさ」だと思います。普通では電光掲示板の上に人が乗っていて歌を歌っているなんて事は中々ありえません。ですがそこに観察力と描写力を加える事で絵が本来は違和感があるのに、違和感がない、なんだか不思議な雰囲気が出来上がっているのです。ありえない事を絵の力を持って可能にするパワーが大平さんの絵にはあります!初めて絵を描く生徒さんはいつも「間違えてはいけない」「間違えるのが怖い」とおっしゃりますが、何度も間違え、失敗しないとこの空気感は作れないはずです。

ちなみに、丁度10年前の201110月に入会された大平さん。僕も未成年の頃から大人クラスの宴会に参加していたので(勿論お酒は飲んでいません)、顔見知りの方でしたし、ミオス展覧会で作品もずっと拝見して来ました。いつも柔らかい空気感で子供ながらに魅力を感じていたのでよく覚えています。

僕がミオスの大人クラスでバイトしはじめの頃の辿々しい話を優しい笑顔でいつも聞いてくれていた大平さん本当にお世話になりました!ミオスでは最後の制作になりましたが、絵を描くのが終わったわけではありません!絵はどこでも紙と鉛筆があれば出来てしまいます。またどこかでお会いできるのを楽しみにしております!

華やかな蝶

お久しぶりです!火曜親子クラスから、8月に制作した作品をご紹介します。この日は、夏休みで幼稚園がお休みのごきょうだい参加があり、3歳~5歳のお子様達が賑やかに制作しました。

「はらぺこあおむし」は、こどもから大人まで誰もが知っている有名な絵本ですよね。はらぺこあおむしが、毎日たくさんの食べものを食べて大きくなり、最後にとても美しい蝶になるという成長物語。絵本の魔術師とも呼ばれる作者エリック・カール氏の制作方法は、薄手の紙に絵の具で様々な模様や思いつくままテクスチャーを描いて、たくさんの素材をストックします。そこから作画したい絵に合わせて、模様が描かれた紙をハサミで形を整えて貼り付けて完成します。このようなエリック・カールさんの技法を小さいお子様でも簡単に制作できるようにアレンジして、絵本のラストページの蝶をコラージュしました。

12色の色画用紙の中から、好きな色を6枚選んで、1枚1枚絵の具で模様を描いていきます。模様は、スポンジや段ボールのスタンプと歯ブラシなど筆以外のもので描くので、偶然絵の具がかすれたり混色したり、思わぬような素敵な模様ができました。どんどん変化していく色画用紙を見ていると、お子様達が夢中で楽しんでいるのが分かります。

最後は、色画用紙を蝶の羽の形にハサミで切って、台紙にレイアウトしていきます。大きな台紙を用意しましたが、それ以上にダイナミックな蝶が羽ばたくイメージで完成しました。(Eri Ito)

9月の親子クラスは、14日・28日(火) 10:30~11:30です。単発参加も可能です。ご参加をお待ちしています。