着まくり!

シルクスクリーン(小学生・学生)結構みんなアトリエに着て来ていて、嬉しい!あまりの出来栄えにおうちで量産しているご家庭もあるとか!アクリル絵具に布用定着剤バインダーを混ぜなくても、しっかりアイロンをかければある程度もちますよ!

オバラです。展示会をやっていた2週間の間、お休みを頂きましたクラスの方々には多大なるご迷惑をお掛けしました。大変申し訳ございませんでした。
また暑い中、銀座の画廊までお出で頂きました皆様、ご高覧を本当にありがとうございました。
今回はグループ展でしたので、私の作品は8枚のみの出品でしたが、逆に他の作家の作品の技法やコンセプト、題材の選び方、絵の取り組み方などもご理解頂け楽しんでもらえたのではないかと思います。
ただ、在廊予定だった7日(土)にもたくさんの生徒さんにご来場頂いていたようで、大変申し訳なく思っております。せっかくお出で頂きましたのに、心よりお詫び申し上げます。失礼をお許し下さい。

さてアトリエが日曜・祝日に珍しく連休だったので、溜まった事務仕事をして本日から元気にカムバック…しなければならなかったのに、土曜日の搬出の後に風邪をひきグッタリ2日間を無駄に過ごしてしまいました。今朝も咳をしながら保育園でボランティア。情けない。(小学生クラスではいつも通り怒鳴ってましたけど。学生クラスでも生意気な中学生を汚い言葉遣いで罵っていましたけど。)
なので、本日のブログはこの辺で…

横浜大桟橋ウッドデッキにて

英保 油彩

皆様暑さでやられてませんか?水を沢山飲んで下さい。岩田です。

本日は、土曜午前クラスの英保さんの油彩をご紹介です。
モチーフとなっているこちらの場所は、横浜大桟橋屋上のウッドデッキ。調べてみるとこちら「くじらの背中」という愛称を持っているようで、長い距離を縦方向に敷き詰められたデッキが有機的な表情を醸し出しています。
そうした魅力的な場所に足繁く赴いて、絵になるであろうアングルを切り取って作品のネタにしてしまおうという英保さん流石ですが、特に今回は夕方にかけて日が沈んでいく、まさに絵になる時間帯を逃さずシャッターを切っているところなど、やはり持ってる人だと感じさせてくれます。

一見して今までの油彩と比べてクオリティーが高くなっているのは空。様々な色をブレンドし複雑な雲の表情を出しているのは勿論のこと、手前から奥に視点がスーッと至極自然に移動していくのです。空を見ているだけでも相当に見ごたえのある一枚といえます。
右手の低い位置から日差しが当たることでウッドデッキにも強い光の反射が表れます。カップルの足元から伸びる影も、白い反射とのコントラストがシャープで目を引きます。それ以外の部分は木の質感を重視し、パステルやペインティングナイフを使い試行錯誤をしながら描き進めていったのでした。
因みに左手に立つ人物は奥様です。

ナイフとアルプス

佐藤T 油彩


大竹です!今回ご紹介させて頂くのは佐藤さんの油彩の作品です。(佐藤さんの前作はこちら
ペインティングナイフを多用して日本アルプスの荒々しい山肌を見事に表現しています。
私もナイフで表情を作るのが大好きで、制作の際にはよく使用します。絵の具を置いて画面を撫でると、キャンバス地のデコボコも相まって掠れた表情になるんですよね。そこから削ったり、また絵の具を乗せたりするのが楽しくて気持ちよくて、ついついやりすぎてしまい画面がうるさくなってしまうんです。しかし、佐藤さんはナイフで沢山弄りたいのをグッと我慢して、この美しい作品を完成させたのでしょう。かすれた絵の具が重なり合っている部分が特に魅力的ですね!皆さんにも、写真ではなく実物を近くでじっくりと見て頂きたいです。
また、雪の白からところどころ覗いている青が非常に良い働きをしていますね。他の場所で使用した色を別の場所に使う事で、画面の中に一体感が生まれます。この場合だと空の青にあたります。右側の暗い部分にも少し青が入っているので黒の印象が柔らかくなっています。
山肌や地面は絵の具を盛って表情を付けた代わりに、空の方は薄くフラットに仕上げられています。これも画面が重たくなり過ぎないよう工夫されていますね。素晴らしいです!

アルプスと聞くと天然水が浮かびます。佐藤さんの作品も天然水のパッケージに合いそうな清涼感があります。暑い夏にピッタリの作品になりましたね!

閑寂を楽しむ絵

矢作 油彩

四月から水曜の夜と日曜日の社会人の方のクラスをお手伝いをさせて頂いている一平です!
矢作さんの絵は途中からでしたが、完成までを見させて頂いたので今日ご紹介させていただきます!
来年80歳になる矢作さん。(僕の祖母より年上です!)雨が降るとお休みしがちですが、かなりお元気に、そしてのんびりと楽しく制作されています。

これは京都の寺院の裏庭の写真から。手前の野菊がこの絵の主役ですが、まるで野原に咲いているような飾らぬ風情にわびさびを感じます。
子供っぽくならないピンクを作るためには赤と白の基本的な混色に、色相環で赤に隣り合わせる一色を足すと深みのある大人のピンクになります。矢作さんは紫を足していますが、オレンジを足したサーモンピンクでも落ち着きのあるピンクになります。

そして後ろの寺院。寺院を見ると微弱な光を左側から感じますが、見る人に光が自然に伝わる理由は障子の色合いです。左側の障子に暖色のイエローオーカー、右側に寒色のブルー系の色の影を置くことで、美しい和紙の質感、光陰が生まれました。この障子は上品で控えめな名脇役と言えるでしょう。
また寺院の土台はサラッと仕上げることで、手前の野菊の丁寧な描写が際立ち、空間や距離感を演出する事に成功しています。
一見地味な絵に見えるかもしれませんが、静けさの中に奥深い趣が感じられる絵になったと思います!

ちなみに菊と聞くと僕は白を連想してしまいますが、実はピンク色、黄色、赤色、紫色などたくさんあるそうですね。ピンクの菊の花言葉は「愛情」だそうです。矢作さん(だけでなく生徒の皆さん!)、これからも愛情たっぷりで絵を描いていきましょう!

ワークショップ増やしました!

夏休みワークショップ幼児&小学生対象講座『みんな集まれ!夜のアトリエ☆光る虫制作」ですが、予想外の人気ですでに定員をはるかに超えてしまいました。
8月23日(木)18 : 45 – 20 : 15 に日程を増やし、参加できる人数を増やしましたので、ぜひご検討下さい!

また、現在8月21日(火)でご予約されていらっしゃる方でも、23日(木)に変更可能な場合、調整して頂ければ幸いです。
メールでご連絡下さい。

今年は電球や蛍光素材を使った工作。昨年好評だったブラックライトをまた使用してワークショップを行います。今年はLEDも使うので、自宅などのブラックライトの無い環境でも光る様子を楽しめます。以下詳細です。

LED電球や蛍光の素材を使って、光る虫や妖精を作ってみよう!
紙を切ったり折ったり透明なセロファンで羽などを作ったら、本物の虫かごの中にセット。塗料とLEDがキラキラ光る虫かごの完成です!
教室の電気を消して、ブラックライトを点灯したら、幻想的な光を楽しもう!
晴れていたら、外に持って行き光らせて観察するよ!どんな風に見えるのかな?

日 時:8月23日(木)18 : 45 – 20 : 15
対 象:年少、年中、年長、小学生
参加費:3,000円
持ち物:筆記用具・はさみ
※保護者の方は退室をお願いしております。集合・解散は教室となりますので、お迎えに来る場合は教室階段下にてお待ちください。

詳しいお申込み方法はこちらのブログをご参照下さい。

ゆるデザインのTシャツたち


月曜小学生クラス Tシャツ(シルクスクリーン印刷)

どうも幸介です!本日ご紹介するのは小学生クラスの先月の課題、Tシャツ制作の完成報告です!!

シルクスクリーンとは、木枠にメッシュの布を貼り、その目地を薬品などで膜を作って、メッシュの布目から透過したインクを印刷する方法です(すごく端折った説明です)。プリントゴッコを知っている方であれば、なんとなくイメージしやすいかと思います。

まず各々が生き物などのモチーフを一つ選び、それをしっかりと描きます。そうしたら、その絵をマジックなどでクッキリと描きます。判子のような印刷なので、グラデーションや中間色は出ません。白黒でクッキリと描きます。そしてその絵をシルクスクリーン用の枠に現像して、現像できたらすぐに水にさらして、細かい所を優しく入念に洗って…と、言葉で説明するのも中々大変な工程。現像してる最中は1mmも絵を動かしちゃいけない、水で洗うのも洗い過ぎちゃいけない、などなど、小学生がやるには中々高度な授業になりました。

その甲斐もあってか、出来栄えは素晴らしい!小学生ならではの絵、ちょっと歪みや偶然性を孕んだ線の絵が、Tシャツになるとちょうど「ゆるい感じ」で良いんですよね!大人が着たいくらいのデザインが沢山生まれました。例えばたまごから生まれたペンギンの絵に、ひらがなで「生まれたて」って文字が入っていたり、クワガタの絵に「KUWAGATA」と書いてあったりと、個人的にも着たいデザインがいくつもありました。ぜひこの夏休み、親戚の家などに行く際は「自分で作ったアピール」をしつつ、このTシャツを着て出かけてもらいたいです!!アトリエに着て来ると汚れちゃうので、大切なお出掛け着にしてくださいね!!

本日、画廊不在でした

小原 展示会中の画廊の一部

土曜ですがオバラです。現在銀座のあらかわ画廊で展覧会開催中(詳細はこちら)であり、皆様にお渡しした案内のハガキにも「7日は全日会場におります」と印刷しておきながら、本日普通に授業をしていた訳は、岩田先生の突然の欠席の為でした。
先程画廊に連絡を入れましたら「生徒さんや保護者のお客様、大勢見えていたわよ!」とのことで、私が在廊と思い来て頂いた皆様には、裏切り行為を本当に申し訳ございません。大変な失礼を重ねてお詫び申し上げます。
まだご高覧頂いていない生徒さんはお時間ございましたら是非おいで下さいね!

カエ先生が退職しました。遅ればせながら就職がようやく決まったので、本当に嬉しく思います。
常々「ミオス卒業生達の労働力は、必ずや日本をより良く変えます!生産性を高め、経済の底上げに貢献します!」と選挙のように唱えていますので、元生徒のカエ先生にも是非そのようになって欲しいと厳しくしていましたが、それ以上に昨日のブログにも書いてあったように「人間的に成長出来るように、生き易くなるように」とずっと思っていました。
アトリエでのめげそうになる程叱られた記憶は、これからの人生で嫌な事があっても「ノリ先生に怒られた時の方が辛かったな。これならやりきれるな。」と思えるでしょうし、他の人が見逃しているチャンス(成長できるチャンス・儲けるチャンス)をモノに出来る事もあるでしょう。
彼女は自分の得意な事、出来ない事を謙虚に受け止める事ができ、しかもその上で「自分が生き易い人生の為には逃げる事も必要」と理解していましたから、今後何があっても大丈夫と信じています。
周りの人の幸せを素直に喜んであげられる人であり、助けてあげる努力を惜しまない人間でした。そんなカエ先生に救われた生徒は数え切れない程いるでしょう。私も含めて、みんなカエ先生が大好きだったと思います。
今まで生徒の為に尽くしてくれたのと同じくらい自分も大切にして、人生を楽しんで欲しいと思います。

卒業します!

どうも、菅原です!
突然ですが、7月からの就職が決まり、私は講師として3年9ヶ月お世話になったアトリエミオスを退職させて頂くことになりました。
生徒時代から数えると、ミオスには10年近くお世話になっています。

きっかけは小学生の時に見た、窓ガラスの「体験無料」の文字でした。私は昔から絵を描くことが好きで、ミオスに行きたいと母親に懇願し通わせてもらうことになったのですが「アトリエにはうめぇやつがイッペェいるんだろうな~!ワクワク!」みたいな気持ちで通い始めたら、ヤバイ髪の色の先生が居るし、まともそうなノリ先生は小2男子と盛り上がってるし、なんだこの騒々しさは!と衝撃を受けたのを覚えています。
毎回油絵は意味わかんないし、デッサンはどれだけ塗ってもOKくれないし、私はクレヨンが大嫌いなのにすぐクレヨン使わせるし、よく使うトイレットペーパーの芯は切るの硬いし、何より授業終わりに必ず行う掃除が本気で大嫌いでサボろうとすると一瞬でバレるのもクッソ~と思ったりして、本格的な絵の厳しさも知らせる一方で、先生たちは人間的な教育もしようとしてくれていたことが今になってわかりました。

中2からミオスを離れ、奇跡的な再会を経て、授業のお手伝いをさせて頂くようになり、先生たちの偉大さを知ることになりました。
面接で先生がお話しされていたことを未だに覚えています。それは、絵画教室であれど美術だけを教えるのではなく生徒が人間的に成長出来るように、生き易くなるよう貢献したいというお話でした。
何度も教えて頂いたのは、気遣いが大切だということ。見落とした仕事について「気付いていたのに敢えてやらなかったのは最悪、気付かなかったは論外」と評しているのを、身が締まる思いで聞いていました。

そして小原先生から「サービス精神が大事!」とも教えて頂きました。それはただ手取り足取り手伝ってあげることではなく、子ども同士が仲良くなり協力して作品を作りあげられるようさりげない気遣いとサービスで陰ながらサポートをし、あくまでも生徒が自力で達成できるような配慮をすることであったり、日々の気付きから察し求められたことのサービスをするなど、相手に最善を尽くす精神を強く持ち続けることでした。

私はミオスで歴代一番怒られた講師なのでは?と思っています。
忘れられないのは、遠足でミスをしそうになり、先生方にお叱り頂いた帰り道、同期の講師と電車で「なんで私たちって1つできると1つ忘れるんだろうね…ロケット鉛筆に生まれたらよかったのに…」と2人で半泣き反省会したことです。(彼女とは今でも親友です)
怒られたということは、至らぬ私にそれだけ手をかけて頂いたということです。感謝してもしきれません。
それでもメゲずにチャレンジできたのは、先生方の真心と、かわいい生徒たちとのコミュニケーションのお陰でした。

本当に生徒は良い子たちばかりで驚きました!(先生というと金八先生のイメージだったのもあります笑)
集団をコントロールするのに思い悩んだり、生徒への課題決めで悩みまくったり、上手くやれないもどかしさで家で泣いたりしたことがありましたが、皆様のおかげで最後まで自分なりに授業に尽力することが出来ました。

7月からは、Webサービスのスタイリストアシスタントとして働きます。
美術とはあまり関係ありませんが、ずっと就きたかった業界なので、頑張ります!!
本当にありがとうございました!
心より感謝申し上げます。 

菅原佳絵

何色の生きもの

水曜日幼児クラスです。小学生クラスに続き幼児クラスでは粘土で生きものを作りました。 
お兄さん、お姉さん方の完成品を近くで見ているのでとても意欲的です。迷うことなくキリン、カメ、恐竜などすぐにイメージして作り始めました。針金が細くお子さまの力でも容易に動きを作ることができます。その後、アルミホイルで骨組みに巻きつけていきますが小さくちぎり、巻きつけたり、広い面積に貼ったりとお子さまそれぞれ方法は違いますが、全体的に巻きつけたものがスルスルと滑り落ちてしまい一番苦労していたところです。ぎゅうーと力を入れて握っていました。粘土は水彩絵の具で色付けして均等に色が混ざるまで根気よく集中して取り組んでいました。混ざり合った時の表情はとっても嬉しそうでした。

雨の日はどんな格好?長靴や傘、レインコート着て変身してみましょう。素敵な色の傘をさせていますね。(えつ子)

それぞれの花

左 ー 金 / 右 ー 長谷部  共に鉛筆デッサン

どうも幸介です!本日ご紹介するのは、大人クラスより生物デッサンが2枚。いずれも金属製の花瓶と花を描いた作品ですね。描きどころが多く難しいモチーフですが、お二方ともしっかりと完成いたしました!

左側、金さんの作品ですが、大ぶりな花が豪華に咲いて力強いデッサンですね!花びらの一枚一枚の傾きや皺などもしっかりと追い、デッサンながらも単調でない、油絵のような重厚さを感じるデッサンになりました。まだミオスに通い出して数枚目のデッサンですが、とても熱心な金さん。いきなりここまでの大物モチーフを描ききり、尊敬いたします。人工物や台の傾斜などの精度を上げていけば、もっと良くなると思いますので、今後の作品にも期待しております!

そして右側の長谷部さんの作品。水差しも花も洋風といいますか、決して和のモチーフではないのですが、なんというか日本庭園のような静けさを感じます。地に足の着いた印象が良いですね!床に敷いた紙のささやかな起伏や、水差しの陰影、そして花びらの一枚一枚と、細やかにモチーフと向き合っているなぁと感じました。モチーフを見る目が真摯なんですね!次回は是非、隅から隅まで描かずに、あえて手を抜く(間をあける)場所を設けたような作品も見てみたいです!しっかり描く部分とのメリハリで素敵な作品に仕上がるのではないでしょうか。

ということで、同じ花のデッサンでも方向性が様々で興味深いですね。久々のブログ執筆の幸介でしたー!!