ご高覧ありがとうございました

小原京美 『ひそやかに たゆとう』 絹本・墨・透明水彩

昨日で10日間続いた個展が終了致しました。長い間お休みを頂き、申し訳ございません。ご迷惑をお掛けしました。
また暑い最中に銀座まで足をお運び頂いた皆様には、恐縮しながらもうれしさで胸が一杯です。心より御礼申し上げます。

戦前の着物の裏地を使い、古い染みや機織りのよれ、破けたほころび、透ける素材にインスピレーションを受け制作を始めけて15年、この媒体の面白さは計り知れません。描く度にフレッシュな気持ちで楽しみながら制作しております。
今回は心象風景を中心に、どこかで見た景色・いつか経験したいと思っている現象・懐かしい場所など、見る人それぞれが好きに思い描いて気持ちを乗せてもらえるような風景を描きました。何か少しでも心に感じいるものが残って頂いていれば幸いです。

美術を教え、心の内を表現することの大切さを説いている身としては、いつでも自信を持って『これが私の作品です。』と胸を張ってお見せできなければならないと思っています。また常に新作を発表し続ける義務を果たす努力も必要だと思い制作しています。
ご高覧頂いた皆様より授かった貴重なるお言葉を大切に心にとめ、新たなる作品に反映できればと思います。

最後に重ねて御礼申し上げます。