描き込みの執念

20131202
麻実 「CHICKEN」 鉛筆

どうも幸介です!本日紹介するのは、中学生の頃よりアトリエに通い、今は現役美大生の麻実の作品。美大生ということで期待も高まりますが、まずは本人のコメントからどうぞ。↓

「今回の制作の課題が画面全体を描くのではなく、描かずにみせる練習ということだったので、部分的に色を入れようか、とさかを面取りしてみてどうにかできないかと試行錯誤してみたのですが、結局いつもと変わらずに描いてしまいました。絵としては気に入っているのですが、課題としては失敗です。今、もう一作品描いているので、そちらもこの絵に負けないくらい頑張りたいです。」

描かずにみせる課題用に制作した本作でしたが、彼女の得意とするところは「描いて描いてとにかく鉛筆を動かす」ということもあり、なかなか思うように表現の力を緩めることができなかったようです。もし「描かずにみせる」という課題なのであれば、ニワトリの場合はアイデンティティであるトサカのみ細かく描き込んで他はシルエットでみせたり、背景を真っ赤にしてトサカは描かずに鳥本体だけ描くとか、なにかしら戦略が必要だったのではないでしょうか。もしも描かずに止めることができないのであれば、それを生かす画材やキャンバスなどを探すべきでしたね。

一枚の絵としては力強さも感じますし構図もパキっとして気持ちのいい絵ではあります。トサカの禍々しさなんかはゾクっとしますね!!このまま彼女の描き込みの良さを生かしながら今後は様々な作品を作る術を身につけていってもらいたいと思います!!

田中幸介