ふ~っと吹いたら

02081
伊藤です。
先週から今週にかけてインフルエンザがピークを迎えて、学校では学級閉鎖になっているところも多いようですね。アトリエの授業は、もしお休みの生徒さんが多くなったとしても閉鎖になることはないので、みんな元気に来てくださいね~!
私は風邪をひかないように、とにかくしっかり食べるように(毎晩お茶碗3杯のご飯!)心がけています!

さて、今日は幼児クラスの授業風景をご紹介しますね。
只今3歳~6歳の幼稚園生クラスは、小学生クラス並みの大所帯です。
工作の時は、3つの長テーブルを繋げてそこで制作をしていますが、あちこちから「せんせ~い!みて~!」などの声やら今日は何があったどうだったの報告があったり、一度に何人も話が始まるのでいつも大忙しです。

02082

小さな箱(牛乳パック)からムクムクっと伸びている袋は、実は傘袋です。傘袋の先にストローがついているので、ストローから息を吹き込むと縮んでいた袋がニョキ~っと風船のように伸びて膨らむ仕組み。
まるで生き物のようなゆっくりとした動きが幼稚園生には楽しい!
息を吹き込みすぎて、酸欠?!袋が膨張しすぎて変形するほど頑張って吹いている子もいました。楽しくて、とにかく何度も何度も伸びたり縮んだりたくさん遊んじゃいました!授業最後には、全員で誰が一番早くビニールが伸びるか競争!!みんなの視線が真剣そのもの。

Hako
この作品は牛乳パックと傘袋とストローで簡単に作れてしまうエコ工作です。牛乳パックと傘袋は、工作でよく使われる材料ですが、それぞれの特徴をいかすと面白いアイデアでいろいろな作品ができます。
牛乳パックは、①上質の紙を使用している ②適度な硬さ ③規定サイズ ④収集が楽 などの利点があり、気軽に思いついたらすぐに取り組める材料なので、楽しいアイデアまだまだありそうですね。

きもちいい!

St330709_2金安 「工場」 クレヨン

チノです!土曜に赤尾先生にブログ代わってもらったので、今日は私が担当します♪
寒い寒いーと思っていたら、夜に雪がちらつきましたね!受験生たちも合格したことだし、早く春になってもらいたい今日この頃です。
こちらは土曜午前クラスの金安さんの作品です。小学生クラスの課題「クレヨン画」の影響で、板に幼稚園の頃の物だというクレヨンを持参されて描きあげました。板が汚れていた事もあり、板に墨を塗りました。するとどうでしょう!まるで黒板に描いたような、最近オシャレな飲食店などで流行の「チョークアート」のようにも見えます!明るいけれども、こっくり落ち着いた雰囲気ですよね。
小学生クラスの絵や、大人クラスの描いたクレヨン画を見て感じていたのですが、クレヨンで描くと、細かいところが描けないのと、自然と力強くなるので、見ていて清々しい気持ちになります!もちろん描いてるご本人も楽しそうなのが印象的でした。
かく言う私も実はこっそり家でクレヨンを引っ張りだしてカボチャやビンなどを描いて楽しんでいます♪
子どもの頃は、人間の顔がすぐに黒くなってしまったりして、どちらかというと苦手な画材でしたが、リアルなものを描くとこんなに効果があるとは、まさに目からウロコでした!!

ミオスのブログでは紹介され尽くされた勘のあるクレヨン画ですが、ぜひ一度試していただきたいです!

川崎総合デザイン科、横浜弥栄芸術科 合格!


オバラです。ミオスの受験生全ての試験が終わり、全員第一志望に合格しました。春から美大生7人、美術系高校生が3人です。
今年は公立の美術高校の倍率が高く、川崎総合デザイン科が3倍、横浜弥栄芸術科が4倍でした。3~4人に一人しか受からないとは15歳にしては厳しすぎる受験戦争ですが3人共健闘しました。
と、冷静に書いていますが、本当は飛び上がるくらい嬉しいんですよ!いや実際は安堵で腰砕けという方が近かったかな?

ここにご紹介しているデッサンは中学生3人が、受験間際の一週間で与えられたモチーフを自分で構成して1時間から1時間半という短い時間で仕上げたもの。実際の試験を想定して出した課題の作品です。中学生が1時間で描いたデッサンとは思えない出来でしょう?
気合と根性と情熱と技術の集大成。
うう、すばらしい。すごくうまい。なかなか中学生でこのレベルまではいかない。
…のに、「形が狂ってるって何度も言ってる!」「構図が悪い!」「そんな薄っぺらい描き方では伝わらない!」なんて厳しいこと言って、泣かせたりしょんぼりさせたりしてました。
ごめんね。ごめんね。ホントは「なんて清々しい気持ちのいい描き方!うわー、すっげーウマっ!やるぅー!」と思ってたんだ。感動させられてたの。ウソはついてないけど、スパルタだった。信じてついて来てくれてありがとう。嬉しい報告をありがとう。
これから入学するまでは、好きな絵を好きな画材で好きなだけ時間を掛けて描こう。

受験生と同じクラスだった社会人の皆様、ご心配をお掛けしました。きっとハラハラしながら見守ってくれていたと思います。お陰様で全員合格しました。ありがとうございました。
これからしばらくは、もう私の「やる気あんのか、ごらー!?」のような体育会系の罵声も聞かずに済みます。絵を描く空間とは思えない発言等お聞かせし、ご迷惑をお掛けしました。

受験で培った魂は一生の財産。へこたれない強さを身に付けました。
私もなんだか社会に貢献した気分です。ああ、いい23年度だった。幸せ…

新鮮そのもの

20120206
木曜小学生クラス イチゴの水彩

どうも幸介です!!めったにフルーツなど食べないし、野菜も自分では調理しないし、魚もあんまり切り身以外で目にした事が無いので、1月の授業では生徒の前で野菜を切ったり魚の名前を言わなきゃならなかったり、個人的になかなか緊張感のある授業でした。

201202062
月曜クラス イチゴの水彩

すでにほかの講師陣が魚や野菜のクレヨン画はご紹介したかと思いますが、1月はカリキュラムの合間にこんなイチゴの水彩もやっていたんですね!!ほんのちょっとの絵の具を5色のみ出し、イチゴを横に同サイズで描写しました。微妙な緑な鮮やかな赤など、安易ではない色彩が新鮮で美しいですね!すごーく細い筆でつぶつぶまで丁寧に、無言で、真剣に細密描写していた姿が印象的でした。

というわけで本日は短めですが、私事で申し訳ないんですが本日が誕生日でしかも仕事も激ヤバですので、これにて失礼いたします…!!精神と時の部屋に入りたほど時間が欲しい~~!!

田中幸介

なまものを描く

Sakana

酒井です。最近、朝方に近所の野良猫が喧嘩する声で起きてしまいます。「この鳴き声が人間にも理解出来たら、多分相当な修羅場」なんて思いながら二度寝です。

先週に引き続き、今日はまた小学生クラスのクレヨン画を紹介したいと思います!火曜(↑)水曜(↓)小学生クラス。それぞれ描きたいモチーフを選び、1時間半じっくり観察しながらクレヨンで細密描写するという課題でした。今日の絵は2週目「魚」のモチーフです。野菜や果物は絵のモチーフとしてはよく使われるものだと思いますが、生の魚を見て絵を描く機会はなかなか無いはず!パックから取り出された魚やエビにみんな興味津々の様子でした。案外人気だったのがエビ!色の鮮やかさや形が物珍しかったのでしょうか。髭やら足やら引っ張っていたずらする子も多数・・・、賑やかな授業でした。

Sakana2

今回のモチーフは野菜や果物と違って元は「生きもの」なので、色を作るのにはみんな苦労した様子。微妙な色や細かい模様も注意して観察したので、どの作品から色を抽出しても、誰一人として同じ色は無いはずです。クレヨンは一色だけでなく、いろんな色を何度も根気よく重ねていくと、とっても深みのある色になりますね。黄緑で塗った上にグレーを重ねて、そのまた上に黄土色・・・、という風に。どんな色が重ねられているか、是非見比べてみて下さいね!アトリエの中が妙に生臭い一週間でしたが、小学生たちにとってはなかなか貴重な体験だったのではないかなと思います。

妥協せずに

Photo_2加藤 アクリル
赤尾です。
今日は千野先生と交代して、私が土曜日のブログを担当させていただきます。
今日のお昼、ひさびさに上野まで日本画の画材を買いに行ってきました。
岩絵具も何種類か買い足したので、日本画を描いている方はぜひ次の授業の際にお試しくださいね♪

本日ご紹介するのは水曜大人クラス、加藤さんのアクリル画です。
ムンクの油彩「不安」を模写したもので、妹さんへのプレゼントにされたそうです。
細かい描写を大得意とする加藤さん。模写でもオリジナルでも、常に真摯に画面と向き合い、絵と対話している様子は他の生徒さん方も講師の私たちも刺激を受けています。
この絵はほとんど家で仕上げられた作品ですが、アトリエの姿勢と全く変わらず、自分に厳しく妥協せず制作に取り組まれている様子が絵から伝わってきますね。
ムンクは恐怖や不安な気持ちの表現を得意とする画家で、実際も家族の相次ぐ死や恋人とのトラブル、アルコール中毒などに見舞われ起伏の多い人生だったそうです。
自己の個人的体験に基づく「愛」「死」「不安」を芸術表現に昇華し、世紀末の人々の孤独や不安を表現したことで今でも高く評価を受けています。その筆のタッチや色使い、不安定な構図いたるところにタイトル通り「不安」な心情が伝わってきますよね?!
加藤さんの模写もそんな作品の持つ不安や恐怖の感情をうまく表現されています。
自分の内にある感情と向き合うムンクの作風と、勉強熱心で納得行くまで作品に向き合う加藤さんの絵に対する姿勢がうまく合致していたのかもしれません!
これからも見た瞬間ドキっとさせられるような加藤さんの新作を楽しみにしています。

筆あとを辿る

Yokose_01mm横瀬 透明水彩

庄司です。節分がやってきましたね!こういう行事ごとは大好きです♪我が家では毎年落花生で豆まきします。しかし、炒り豆にしたって年の数だけ食べるというのはなかなかに大変ですよね。私は十代の時点でギブアップしてしまいました。なんて言いつつ、恵方巻きはしっかり丸かじりしました♪

では!今回は横瀬さんの水彩画をご紹介します。横瀬さんは、昨年から今年にかけて水彩色鉛筆画の模写をなさっています。前回の作品はこちら
今回の作品、元の絵からご自身の気に入ったところを切り取って描かれています。印象が結構違いますから、是非アトリエで元の絵をご覧になって、横瀬さんの作品と見比べてみて下さい!ボトルやグラスの映り込みも丁寧に模写しながらも、すこしずつアレンジを加えていらっしゃるのが分かります。元が色鉛筆画ですから、水彩で描くとタッチが変わります。そこをどんな風に表現していくのか…腕の見せ所ですよね。ワインボトルの描写に目がひかれますが、にじみを活かしたビールのグラスの表現もとっても面白い具合になってます。粋ですね♪
模写をしていくことで観察眼も鍛えられ、表現の仕方などたくさんのことを学べます。好きな絵や、ちょっとタッチが面白いなぁという絵を見つけた時など模写してみると面白いですよ!見るだけでなく実際に模写をすると意外な発見があったりします。画家の筆あとを辿るというのも、とても楽しいものです。

ハイペースでさらりと描き上げる横瀬さん。次回はどんな絵に挑戦なさるのでしょう?わくわくします。
ちなみにブログを書く時は撮影させて頂いた写真と首っ引きなのですけれど、さっきから一杯いきたくなってしまっていて困っています♪

しょうじ

この寒さで立春?

1_311

伊藤です。明日は節分ですね。
立春間近だというのに厳しい寒波が覆い、まだまだ当分寒い日が続きそうですね。
早朝に車の運転をするとき、フロントガラスが真っ白に凍って霜がつくことがあります。朝の忙しい時間にこの窓霜は厄介で早く溶けてほしいのですが、先日よく見ると雪の結晶のようなきれいな形がはっきりと見え、「霜華」と呼ばれている美しい自然を一瞬味わうことができました。

さて本日は、教室内ポカポカあったか親子クラスの「新聞紙ビリビリ遊び」と「節分工作」の様子をご紹介しますね!
午前中のクラスなのでまだ朝の冷え込みがある時間帯なのですが、親子クラスの生徒さんが来ると元気いっぱいなアクションですぐに体が温かくなってしまいます。

特にこの日は、新聞紙遊びから始まったので余計に楽しいアクションです。
教室床一面に新聞紙を広げ、天井から床につく長さに繋げた新聞紙を天井からたくさんぶら下げて、破ったり丸めたり。
この日のメイン工作は鬼の顔作り。この時に行う「ちぎる」制作を新聞紙を使って遊びの中で体験しました。

1_312

1_313

鬼の顔は、色画用紙をビリビリ破って小さくして、糊をつける人紙を貼る人を親子で分担して制作。
親子息のあった制作も素敵ですが、お子さんの斬新で大胆な貼り方を上手にリードするお母さんがいたり、お子さんが予想外な方向に貼ってしまって苦笑いするお母さんもいたり、5組の親子それぞれに良さがありますね。
今までお母さんの背中でおんぶされていた下の子も数ヶ月で大きくなって、しっかりお座りができるようになり、お姉ちゃんに紙を渡したり、糊の蓋をしめたり、隣でチョコンと参加している可愛い場面もありました。

1_314

出来上がったあとは、最初に新聞紙で作ったボールを使って鬼を的に投げたり、袋状になっている顔の中に入れたり、みんなでゲームをして遊びました。
明日の節分でもこの鬼を使って邪気払いして1年元気に過ごしたいですね。

次回親子クラスは、2月14日(火)です。

水彩画講座inブログ

Hatanosan_2
秦野 透明水彩
赤尾です。今日は秦野さんの水彩画を、描き始めから完成まで3つの段階に分けてご紹介します。
秦野さんの水彩画は進め方に無駄がなく、透明水彩の発色の良さを存分に生かされており、これから水彩画を始める方やもっと勉強してみたい方にはとても参考になるため、せっかくなので水彩画講座をさせていただきます(^‐^)

1.透明水彩はその名の通り透明度が高い絵の具です。下書きのデッサンに鉛筆をのせすぎると、上からのせた透明水彩から鉛筆の色が透け、発色の良さが落たり固い印象になりがちです。そのためデッサンは極力大まかな形のポイントだけを押さえ、描きすぎないことが絵の具の発色の良さを活かすポイントになります。
鉛筆で大まかな当たりを取ったら、筆に水分をたっぷり含ませて全体に下地の色を乗せます。透明水彩は上から色を重ねるほど濁って行くので、極力仕上がりのイメージよりも発色の良い色をまず塗りましょう。

2.全体に色が乗ったら細部を描いて行きます。このときあまり細い筆を使うと固い印象になってしまうため、太めの筆の先を利かせて描くと良いです。明暗の差をはっきりさせ、色味の幅を増やしていきます。
このモチーフは花がメインとなるため、花の後ろにあるポットは紫などの濃い色を乗せて対比を作っています。
敷布の影にも濃い色を使うことで、絵が引き締まって見えてきました。

3.影色を強めに置き、全体を引き締めて完成です。花や光の当たる部分は下地の淡い色を活かし、花と重なっている部分や影には思い切って濃い色を重ね塗りすることで絵全体にメリハリがつきます。また背景も明暗の差をしっかりつけることで、絵の中に空間が生まれました。

う~ん、秦野さんの手順通りに書いてみましたが本当に無駄がないお手本のような手順・・・見習いたいです!
今回の目標として水彩絵の具の特徴を生かした柔らかくみずみずしい色彩を作るため、筆を大きく使って全体を柔らかい雰囲気でまとめることを心がけられました。普段から細かい描写にこだわるタイプの方なので、描き込みすぎないことを意識し丁度良いところで筆を置くことで、発色の良いまま全体をまとめることができました。
こんな水彩画を描いてみたい!という方、ぜひこの手順を参考にしてみてくださいね!