途中経過も興味深い!?

Suinihonga
上 松岡 / 左下 石神 / 右下 佐藤(着彩してあるものはお手本)  

赤尾です。土曜日の千野先生に引き続き、日本画を描いている方の途中経過とこれからの進め方についてご紹介します。
自分以外の方の途中経過の作品、私は大好きです。違うクラスの方の下絵はなかなか見る期会がないですし、筆の進め方や下地の色など、完成作品よりも参考になることがたくさんありますよね。

まず松岡さんの咲き乱れる桜の花と、水流の日本画です。ぜひ春までに仕上げて飾りたいですね!
なんと下地はスポンジをむしって穴だらけにしたもので木々の様子を表現されました。これはご自身のアイデアです、さすが探究心の強い松岡さん!
これから描き込みに入りますが、桜、水流、緑のマチエールがまだ似ているので、これから太めの筆を使い桜に立体感をつけると良いでしょう。
明るいピンク、暗めのピンク、水色や薄紫を併用し、花びら一枚一枚というよりもブロック分けする意識で明暗をつけると下の水流との差も出てきます。桜を筆やスポンジのタッチを生かして厚塗りしたら、水面はタッチを押さえてフラットに塗り、その上から桜に使った色を使い細い筆で描き起こすと全体感とメリハリが生まれます。また手前側の木々のほうが明暗の差がぱっきり出るように塗り、奥は中間色にすると画面に奥行が生まれます。

石神さんのフェレットの作品はフェレットの顔や毛並みをしっかり描き込んであり、もう少しで完成です。今背景のピンクと青のまだら色が少し目立ちすぎているため、メインであるフェレットの描き込みがもう少し目に入りやすくなるようにしたいです。例えば茶系の暗い色のフェレットの周りは明るいピンク系中心、白いフェレットの周りは青系中心で上下にかけてややグラデーションにすると、画面にメリハリがつきます。また最後にもう少し白っぽいピンクと水色を上から乗せると、色の鮮やかさがやや落ち着き、フェレットが目立ってきます。

佐藤さんは転写がもうすぐで終わり、来週から下地に入るところです。
下地の色味は寒色系の葉とは反対の、オレンジや黄色が良いでしょう。黄色をまず全体に塗り、その上からオレンジを乗せてグラデーションにしたいですね。お手本の絵とは少し違う雰囲気になりますが、緑色の葉っぱなどをメインとした絵にする場合、ピンクの下地もお洒落にまとまりやすくておすすめです。

以上になりますが、日本画を描いている方の参考に少しでもなれば幸いです。
皆さんそれぞれ進行具合も違いますが、これからどのように仕上がって行くのでしょう!?
完成作品も今後ご紹介していきますので、お楽しみに!