港北美術区民展

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奥 油彩

第2回港北美術区民展に奥さんが作品を出品されます。
奥さんも初参加だそうで、「“当会は、地域の文化交流と子供達の教育支援を目的に、地域に密着しながら新しい文化・教育・地域の活性化に寄与していく美術団体です。”なんて言ってるから、子どもさんの絵もあるのかしらねー?」とお話されていましたが、小学生クラスの奏子ちゃんも油絵を出品すると言っていました。
たくさんの作品が見られそうです。期間は短いのですが、ご近所ですので皆様どうぞお出かけ下さい。

第2回港北美術区民展
日時 2011.6.10~14 (13日休館) 10:00より19:00まで 最終日は16:00で終了
場所 港北区大豆戸町26-1 港北公会堂 2階1号室 (港北区役所内)
交通 東急東横線大倉山駅下車 徒歩7分

夏ならではの・・・

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幼児クラス

タライに水を入れて、水遊び?
本当にみんな気持ち良さそうでしたよ!
水に手を入れているだけなのに、顔も体も服もビショビショです。
おまけにこの水は青いので、水に入れた手はアバターかブルーマンか?というほど真っ青!!
洋服まで染まってしまったお子さんの親御さん、本当にスミマセン!!

これ何をしているかというと、水で染められる染料で絞り染めをしているのです。
大判ハンカチの数箇所をつまんで輪ゴムで強く巻きしめると、輪ゴムのところだけ元のハンカチの白色が残り、他は染料の色にきれいに染まります。

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輪ゴムかけは、コツと手先の力がいるので、ちょっと難しいけれど、年長さんはコツを掴めば意外と簡単。
輪ゴムの巻きつけを少しずらして巻くと、できあがりが大きな花火かあじさいのように美しい模様になります。

バンダナサイズなので、幼稚園のお弁当箱も包めそうです。お弁当の時間は、かなりの注目度違いナシですね!まわりのみんなにたっぷり自慢しちゃいましょう!!

伊藤

会心の一作!!

Sakamoto坂元 油彩
赤尾です。制作ペースが早く、下地を塗り始めたと思ったら次の週には完成間近な事もよくある坂元さん。
水曜夜クラスは、そんなどんどん先へ進む方が多い印象を受けます。感覚的にどんどん進められる様子は爽快でもあり、ハラハラしたり・・・!!
そんな坂元さんですが、今回はいつもより時間をかけてじっくり制作されました。
どうでしょう、その甲斐がある細部までよく描き込まれた作品に仕上がりましたね!とくに緑の描き分けが素晴らしく、夏の青々とした植物たちのようすが伝わってきます。
周りの方からも「いつもの坂元さんと違う!」とびっくりされていましたが、坂元さんのおおらかさに細かい描き分けが加わった会心の作ではないでしょうか。
これだけ細かく描くとどうしても植物の印象が堅くなりがちですが、そうならない大ざっぱさも坂元さんの持ち味のひとつです。パースをしっかり測った古家と柔らかい植物の対比ができ、絵の魅力を上げています。
既に現在描いている作品も、あと少しで仕上げ!?と思うくらいに早いペースで全体が見えてきていますが、今回の作品で自信を持っていただき、さらにステップアップした新作になることを楽しみにしています!!

自己紹介!

はじめまして。新たに4月からミオスのスタッフとなりました石川正洋です。今は基本的に月・火・木曜日に入っております。講師の立場でありながら、逆に皆様に気を使わせてしまっているという、ほんと申し訳ないとしか言いようの無い日々に反省しつつ、毎度勉強させて頂いております。早いとこ一人前のミオススタッフになるよう頑張ります。それと、今日は初めてのブログ担当ということで、過去の作品もまじえ軽く自己紹介をさせていただきます。

私(老けて見えますが一応今25歳です)は今年、東京造形大学の絵画科を卒業しました。『絵画科』というものの、内状は、立体物を造ったり、場所や空間全体を作品化して表現したり(インスタレーション)、自分の体を使って表現(パフォーマンス)する人もいるような所でした。そんな中私はアクリル絵具や、油絵具を使って絵を描いてきました。作品は講師プロフィールにのっているような極めて抽象的なものです。きっと見ていただいた方は「??」となること間違いなしな作品達です。
なので、ここには具象的なものをのせることにしました。大学のときに描いたドローイングです。一応こんなのも描いてきました。

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好きな作家の方は、画家だとパウルクレー・長谷川等伯・牛島憲之・中西夏之などです。本だと川上弘美や、有島武郎、太宰治とかですかね。マンガは井上雄彦や羽海野チカ、冨樫義博など。アニメはジブリ映画やガンダム(初期の頃)。ちなみに最近は茂木健一郎や柳田邦男を読んだりしています。私は地味な野郎ですが、皆様何卒よろしくお願い致します。

油絵通信簿

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左:遥(6年)    右:美妃(6年)

どうも幸介です。アトリエの壁を見れば一目瞭然ですが、油絵も続々と完成して参りましたね。今日はその油絵を、昨年ブログで親御様方に好評いただきました「個人好評」を、またやってみたいと思います!ただし6年生のみ!!去年数十人におよぶ個人講評を書いてこりごりしたんですが、アトリエを6年ほど続けた僕にとって、今年の6年生は、その成長のほとんどを垣間見て来た存在でもあります。なので6年生だけは書かせてください!と小原先生にお願いした次第です。今日は小学生クラスの皆と、その親御様に向けて書かせていただきます。では講評です!

遥:彼女は1年生の時から活発で、とても好奇心おう盛な授業スタイルでした。絵の具で体や服を汚してしまうこともしばしば。ここのところグッと大人になり、大人になりつつある自分と、もともとの好奇心おう盛で男子に混ざってふざけて遊んでしまいたい自分と、その2つが微妙に混ざりあっているなんとももどかしい年齢になってきました。まぁけっきょくはちょっとだけふざけてしまうんですけども。それが遥の良いところ。ノリが良いってのは大事です。まさに絵もそのとおり!!花や背景の大人っぽい色合いや滲みに反し、元気に明るい果物。そのバランスが美しい、不思議な油絵に仕上がりました。彼女の描いた油絵の中で、今年のこれが一番好きです。

美妃:3年生の頃からアトリエに入り、クリスマス会で上記の遥と楽しそうに座っているのを見て「仲良くなったんだね」と聞いたら「もともと学校も一緒でアトリエ入る前から友達だよ」と教えられたのを覚えています。面倒見の良い彼女は、突っ走る遥に優しくブレーキをかけられる唯一の存在でもあります。優しく誰のことでも認められる彼女は、花や自然などのモチーフを多く選んできました。そして今年の油絵の集大成さ!マットピンクの背景にピンクの花、同系色ですが、同系色同士の配色を品良く並べられるのはさすが女性の感といったところでしょうか。彼女がどういう人間か、この絵の雰囲気そのままを思い浮かべていただければ分かってもらえる気がします。

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左:美月(6年)    右:あみか(6年)

美月:1年の頃は、もう俺は宇宙人でも相手にしているんではないだろうかと思うほど意思疎通に悩んでいたのを覚えています。夏休み明け、コラージュの授業をゆっくり一緒にやってみて、当時口数の少なかった彼女からすこしづつ「この花は花壇に並んでいるから、ひとつずつ順番に描いていっている」なんて聞き出し、思いのほか頑固な彼女のペースに合わせて、他の皆に遅れながらも満足そうな彼女を見て「カリキュラムに合わせられなくても、ひとりひとり有意義な時間の使い方はちがうんだな」となんとなく思ったのを覚えています。油絵は毎回進化で、去年の花と比べても今年の作品はすごく美しい!ストライプのターコイズに背景の紫など、深い色彩が豊かですね。「夏休みの宿題をやるために1ヶ月だけアトリエ入ります」なんて言っていたのが嘘のよう。よくここまで来ました!!

あみか:低学年の頃から色彩やファッションに並々ならぬセンスを発揮していた彼女。本能で選ぶ色合いが、大人でも嫉妬するほどの美しさです(リンク先のブログの絵があみかの絵です。名前の表記はありませんが、間違いなく覚えています。今見ても美しい…)年長の頃から通い、もういったい何年目!?当時のあっけらかんとしてパッと軽い印象から脱皮し、ここのところはスピード&完成度共に申し分無い出来。そんな反面、彼女の興味の矛先は、工作などよりもアクセサリーやコスメの方へ向いているようです。僕と唯一対等にファッションの話しが出来る小学生クラスの生徒でもあります。でも、とてつもなく大人になるスピードが早すぎて心配でもあります。木曜クラスは無邪気で人懐っこい生徒が多いから、そんな皆が先生に群がる分、あみかは甘えずに自立していることも分かっています。出来る彼女に甘えているのは僕ら講師なんですね。残された小学生クラス、存分にぶつかってあげようと思います。

ということで僕の担当する9人の6年生より、花のモチーフ組4人をご紹介いたしました!!!よくもまぁここまで育ったもんだ。早いようで長いようで、やっぱり早かった気がします。思い返すと、まだ皆が1年生のような気さえします。小学校の卒業式で親や担任が泣いていた理由がなんとなく今分かりました。学校の先生でもないのに、なんだか不思議な仕事です。

田中幸介

油絵風の水彩画

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最近天気が安定しませんね。今日は久しぶりに洗濯が出来ました、酒井です。

みなさんもう教室にある作品を見てお気づきかもしれませんが、小学生クラスの油絵がぞくぞくと仕上がってきました!これからブログでも油絵紹介をどんどんしていくことと思いますが、今日は油絵風水彩画を描いたみんなの作品を紹介します。油絵の授業の途中からミオスに入会した子など、小学生クラスの数人は油絵とモチーフをみてボードに水彩で絵を描いたのですが、「せっかく油絵の授業をやっているのでペインティングナイフの使い方や重ね塗りなど、きちんと体験してほしい!」ということで、普通の水彩とは違う描き方をしているのです。下書きを描いたらすぐに水彩絵の具を塗るのではなく、油絵の下地を塗るのと同じようにアクリル絵の具をペインティングナイフで塗ります。アクリルは乾いた後水がかかっても溶けないので、下地が乾いたら水彩絵の具で上に色を重ねて塗ることが出来ます。こうやって描くとがっつり色も重ねられますし、下地の色が少し透けて深い油絵風の色合いに仕上がるんですよ!

上の3枚が一年生の作品、下の4枚は4、5年生の作品。どの絵も小学生の作品とは思えないほど、「作品」として確立した魅力ある作品ばかりです。この7枚の中なんと5枚が、ミオスに来て初の作品だというのですから本当に驚き!!(上3枚+下のバスケットと果物モチーフの作品です)ペインティングナイフを使って絵を描く体験は新鮮だったようで、「パンにバターを塗ってるみたい!」なんて声も聞きました。始めて手にした道具を使って制作をするときは誰でもわくわくするもの。新しくミオスに入会した子もミオス歴が長~い子も同じはず。これからの課題でも絵を描いたり物を作る楽しみをもっともっと体感してほしいです!

静かなる空気

St330449石垣 「無題」 油彩

たっぷりと水蒸気を含んだ空気の濃さ。まぎれも無く日本の海なのだと作品全体から伝わってきます。(横浜の海だそうです。)

石垣さんは、油絵始められてから、最初の2、3枚以降は全て風景画を描かれています。最近の作品を見ていると、石垣さんの作品はどれも空が印象的だなぁと感じます。この絵もシンプルな構図で、空の面積が広いのですが、決して単調ではなく、かといって主張しすぎる訳でもなく、淡々と、見上げればいつもそこにある空、が表現されています。去年のミオスの展覧会に出品された作品とはまた違った味わいです。

「主役」を引き立てるために特別な演出をする訳でもなく、「見て!」と主張する訳でもなく、全ての存在するものがただそこに「在る」ように描かれているのです。

作品は作者のまなざしが見えてくる、と私は思うのですが、目に見える全てをやさしく包み込む、そんな静かな愛情をこの作品から感じました。

人物描くのが好きな私としては、いつか人物画にも挑戦していただきたいです!

チノ

モデルを描く画材

Kurokki112明日の人物クロッキー会のお知らせです。
20分ポーズを5回とも同じ姿勢でとってもらう固定ポーズです。
今回は、20代前半の女性に夏仕様の薄着でモデルをしてもらう予定です。
ミオス以外の方も参加していただけます。
アドバイスが必要な方はお申し出下さい。

日時   6月4日(土) 16:00~18:00
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600
皆様のご参加お待ちしております!
Takebekimonoオマケですが、この写真は竹辺さんの展覧会を拝見した時に撮影したもの。余計な物が写って邪魔ですが、この色鉛筆は竹辺さん愛用の画材“色鉛筆タイプのクーピー”です。クーピーなのに普通の消しゴムで消えるだけでなく、膠の強い水彩や顔彩を重ねコーティングされてからも消すことができます。
私も透明水彩を使用していると、後から気になる下書きの線が消えずに歯痒い思いをすることが多いので、早速購入してみましたが(この辺だと蒲田のユザワヤで販売しています)、ソフトなタッチがクロッキーにあっていると感じました。
これさえあれば竹辺さんのようなやわらかい人物画が描ける!?かどうかは補償しませんが、安価なものなので試してみるのも楽しいと思います。   オバラ

何かに似てる?

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左の作品、とっても似てるんです!
誰かって、作者に。
親子クラスのお母さん曰く「うちの子に本当にそっくり!」

皆さんはこの作品を見て、何に見えたでしょうか?多分人の顔に見えた方が多いのではないでしょうか?
実は意図的に描いたものではなく、偶然にできた「顔」です。
人間や蝶などの生き物は、左右対称にできていますね。
左右対称の形や模様を作るのには、デカルコマニーという技法がピッタリです。
画用紙の半分に絵の具で自由に模様を描いたあとに、画用紙の真ん中をしっかりと折り上から擦ります。擦った後は、ゆっくりと開くと、予想もしていなかった模様が現れるのですが、まさか自分そっくりな顔が現れるとは・・・!!

指で絵の具をべったり塗ってデカルコマニーを楽しんだ後は、その作品を使って工作です。
鳥の頭にちょっと手を触れると、ゆらゆらと動くかわいい鳥になりました。

親子クラスの授業は、他のクラスとは異なり、1回毎のお申し込み(事前予約制)となっています。
前日の17時までにお電話していただき、定員(親子5組)に空きがあればご参加可能です。

6月は、14日(火)と28日(火)のいずれも10時半~11時半です。
ご参加をお待ちしています!!

伊藤

新しい技の習得!

Photo松岡 日本画
赤尾です。日本画旋風が吹き荒れる水曜午前クラス。最近は私も毎週通ってみなさんの進行をお手伝いさせていただいております!
今日はトップバッター、松岡さんの作品が丁度完成したのでどうぞご覧ください!
これぞ日本画!と言える椿の花をじっくり描写した作品です。水曜午前クラスの皆さんにも「これは和室に飾りたい!」と大好評でした。
松岡さんは入会されてからずっと水彩画を描かれてきました。
勉強熱心な方で、水彩の技法についてもスポンジや綿棒など様々な画材を試されてきましたが、日本画でもその探究心は健在です。
ざらざらした下地の上から絵の具をよく伸ばすため、一度筆でたっぷり絵の具をのせたあと水をつけた筆で伸ばす、たっぷり筆に含ませた絵の具を別の筆ですくい取って細かいところを描く・・・など、描きやすいワザを次々と生み出されました!

日本画も水彩絵の具の一種ですが、色を重ねて行くたびに濁っていく透明水彩とは違い、何層にも色を重ねて好みの色を作り上げて行きます。塗れ色と乾き色も全く違うため、慣れるにも時間のかかる画材ですが、色を何層にも重ねることで水彩絵の具とは思えない重厚な作品を制作することができます。
松岡さんはそんな日本画にすっかり魅了されたようで、今日から2枚目の日本画を制作中です!日本画出身の私は楽しいと言っていただけてとても嬉しく思っています!
実は下絵も3枚くらい候補が用意されていたので、しばらくは日本画にどっぷりのご予定です。
1枚目で様々なワザを身につけられた松岡さんなので、ぜひ枚数を重ねてアトリエ日本画のエキスパートになってくださいね!