自分の理想

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最近また気温差が激しくて大変な日が続きますね。急な暑さで一気に日焼けをしてしまいました。どこにっても「顔赤いよ」と言われてしまいます、酒井です。

さて、火曜クラス高学年組の作品紹介です!この4枚、左側の同じモチーフを描いた二人はどちらかというと大人っぽく、落ち着いて黙々と制作していくタイプ。右側二人は、授業中も賑やかにおしゃべりをしながら描くタイプ、といった感じの子たちなのですが、いかがでしょう?絵から人柄が滲み出てくるような感じがしませんか?きっちり形をとって正確な立体感をつけていく左側2人に対して、右側二人の金属やガラスに映ったいろんな色の写りこみの自由さ!一目見ただけで「あ!あの人の絵だ!」と人にわかってもらえるような絵が描けることは、絵を描く人間には憧れであり目標だと思いますが、実は子供のうちからその兆しは見えているのかな、と思いました。

「こういう風に仕上げたい」というイメージが自分の中で大きくなればなるほど、「上手く描けない」という気持ちも大きくなります。実は画家や小説家がよく陥るというスランプも同じ原理だとか。自分が作り出すものが急にどれも駄目に思えて何も描けなくなってしまうのは、自分の目が肥えてきて今まで良いと思っていたものが自分の理想を越えられなくなるからなのだそうです。作品自体が変わったのではなく、自分のが表現したいと思うレベルが上がったのですね。小学生クラスの子たちも高学年にもなれば「ここが出来ない」「こんな風にしたい」とかなり具体的な主張をしてくれます。レベルの高い完成予想図を自分の中に持っているということですね。小学生たちの理想の高さを見習って、まだまだ絵に「自分臭さ」を醸し出せない未熟な自分を叱咤です。