道路のむこうに

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旭(小4)水彩

どうも幸介です。

10月11月の小学生クラスは外へ出て建物を描いています。道路越しに見る建物。

個人的に今年の小学生クラスは「絵を描く事」に重点を置いていると思っています。あたりまえなんですが、図工ではなく絵なんです。

ということで10月に小原先生に「今度の課題、建物の二点透視法とかどうですか?」と伝え、やってみましょうとなりました。

そして本日紹介した旭君を始め、皆とても良い絵が描けています。子供の持つラインと、じっくり見て発見した立体感とで、なかなか良い構図を皆発見出来ているようです。彼の絵も、メインの建物の立体感はもちろん、窓やベランダの歪みなどもしっかり観察出来ていて良いですね!!アトリエに入ってまだ一枚目とは末恐ろしいです。

…とまぁ作品は問題ないんですが、もう11月です。雨はふるし暗くなるの早いし、なによりも寒い!!冬にやるにはちょっと酷だったかもしれません…。

いや、でも春や夏で外へ出ての制作課題だとみんなぜったい遊んじゃうから、ある意味では時期的に正解だったかも!?

結果オーライとは言いますが、チャレンジして無駄な事はないはず…!!

みんなあとすこしだけ、かんせいまでがんばりましょう!!

以上、幸介でした。

横トリ

Yokotori小杉武久 『レゾナンス』 電球

オバラです。横浜トリエンナーレに行って来ました。
3年に一度の現代美術の博覧会です。
もう既に見たという田中、石山先生や生徒さん達にかなり酷い批評を聞いていたので、とっても楽しみでしたが、期待を裏切らない展覧会でした!
メディアアートと言われる映像作品が多く、またその中にはグロテスクで衝撃的な表現が混じり、美術とは?と原点を考えるいい機会になりました。
不可解なものとの遭遇は自己を磨くのにはもってこい。新しい出会いを求める方は怖いもの見たさで行ってみて下さい。ただし、つまらなくても、腹が立っても1800円は弁償しませんので、自己責任でお願いします。

新年のごあいさつににお花を

Photo
こんばんは。今日は太田さんが年賀状用に描いた絵をご紹介します!
年賀状にパンジーのお花って新鮮ですよね。
年賀状といえば大体干支のイラストが多いので、爽やかなお花の絵は他と差がつくはずです!
今回の絵について特に気を使った点をご本人に聞いたところ「緑をそのまま載せただけでは生っぽく、花が目立たないためクリーム色などの白みがかった色を上から載せたらよくなじんで花に目がいくようになりました。」とのこと。
葉っぱの色を生っぽく見せないことはとっても重要で、せっかく花が綺麗に描けていても、葉っぱの発色のせいで引き立たないことがあります。実際には見えなくても、花の個有色や白が混ざったような色を緑と一緒に塗ってあげることで発色が落ち着き、より本物に近づけることができます。
そして写真では小さくてわかり辛いですが、太田さん自身頭が痛くなりそうな程に絵の具のムラやはみ出しがほとんどない、かなりキッチリとした塗りをされているんです。そのためかデザイン的な要素もあり、着物やハンカチなどのテキスタイルの模様にしたら素敵だろうな・・・と想像が膨らんできました。
また今回は期間的にも短く制作できたそうです。トントン拍子に筆が進むのは、その絵が迷いなく描けているからですね。とくにやり直しの効かない透明水彩では、迷わず筆を進め丁度良いところで止めることが重要です。今回の作品は構図のバランスもよく、気分良く筆を進めることができたのではないでしょうか。
いろんなことにチャレンジしている太田さん、次はどんな作品になるかとても楽しみです!
赤尾

防犯カメラ

Bouhan_2オバラです。 
突然ですが物騒な世の中子ども達の安全を守る為、アトリエにも防犯カメラを設置することにしました。(今まであったのはダミーです。)
どうです?結構よく写っているでしょう?

警察署から、『最近中原区に露出狂が出没している』とのお知らせが届きました。皆様もどうかお気を付け下さいませ。

プチプチ

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幼児クラス
年長作品

写真を見てお分かりでしょうか?この透き通るようなきれいな色と輝きの仕掛けとは?
梱包の時に使うエアパッキン(プチプチ)の裏面からペンで下絵を描き、凹凸のある表面からカラーペンで色塗りをしています。絵を描いた後さらにエアパッキンの裏にはアルミホイルを貼っているので、キラキラ光る素材と透明な色とが重なったり、また色と色の隙間から輝きが見えるとこのように何とも素敵な作品に仕上がりるのです。

色塗りは、シート全体を塗っても良し、プチプチの丸いクッションひとつひとつ根気強く塗っても良し、どちらもいいですね。
ご紹介している2つの写真は、それぞれの塗り方が絵のテーマに合っていますね。
ひとりひとり好きなテーマで絵を描いた後の2つ目の作品は、ほとんどの子がプチプチひとつひとつを列ごとに色を変えて塗り始め、それを傍で見て「私もやってみる!」と、お互いのきれいな色を褒めあったり意識しあったりして、色と模様の美しさを楽しんでいました。    伊藤
 

筆を折りたくなる時

Haradapiero_2原田 『マリオネット』 油彩

お友達が作ってプレゼントしてくださったという粘土でできたマリオネットを、お家の形のステンドグラスに立てかけて作品にしました。
バックの黄色は、ガラスのカレット(色ガラスの粒)に油彩用メデュームを混ぜ接着していますので、とても鮮やかでマチエール(凹凸)の対比がいいですね。
またそれだけではちょっと寂しいからと、この写真ではよくわからないかもしれませんが、左バックにマクドナルドのバーディーちゃんのキャラクターが線描きされています。これはかなり驚きました!いや驚くなんて生ぬるい。衝撃です!
この常識破りな遊び心は訓練して出てくるようなものではありません。天性の感覚でしょう。
ラスコーの壁画を見た時のような…ああ、もう言葉が出てこない。ただただうらやましい、というか圧倒的敗北感…   オバラ

小学校受験 工作

Jyukenkamikousaku_2年長さん 『お弁当とケーキ』  色画用紙、はさみ、のり、ホチキス

私立小学校の受験もあと少しで終了します。
11月に入ってからは、私たちも一息つかせてもらっています。
こちらにご紹介した作品は、試験直前にプライベートレッスンとして製作した食べ物シリーズですが、お魚が一人で上手にできたのがうれしくて、「ぼく今日は、このお魚だっこして寝るんだ!」とうれしそうに帰りました。
試験でも楽しく作って描いて、自慢できるものができたらいいなと思います。
結果が待ちどうしい今日この頃・・・   オバラ

形の意識

P2008_1103_2224402田島 中3

こんばんは、赤尾です。今日は初めて月曜大人クラスを担当させていただきました。
今の時期は文化祭ラッシュですね。私も昨日今日で自分の所属する多摩美の他に、東京農大や武蔵野美大の文化祭に行ってきました。やはり美大と農業大学は雰囲気が全然違いますね!それぞれに見ごたえがあって楽しかったです。

さて、作品の紹介です。
彼女は今年美術系の高校を受けるので、入試用のデッサンを練習しています。
絵を見れば一目でわかりますが、課題は「形」の一言ですよね。フロッピーが浮いて見えますし、紙コップの楕円も曲がっています。
ものの「形」に対する感覚は、意識の強い人だと絵を描き始めたときから結構取れてしまう人もいますが、手こずる人は本当に手こずるものです。
かくいう私も予備校時代ものを台に乗せたり、人工物の形を合わせるのに凄く苦労する方でした。
小学生クラスを見ていても、びっくりする位パースや人工物をうまく描ける子もいれば、そうでない子もいます。
ただデッサンは練習することで成長が目に見えてわかります。とくに描き始めの100枚くらいはぐんぐん成長するはずです。普段から色々な参考作品を見たり、たくさん枚数を重ねることで形に対する感覚を磨いていけば、必ず合わせられるようになります。
また上の絵は、形と比べ色の感覚はなかなか良いと思います。白い紙コップと黒いフロッピーというモチーフが一目でわかります。
自分に足りないものをどんどん練習して、モチーフと作品を近づけていきましょうね!

展覧会のお誘い

Px84pict8374_2竹辺  『木陰』 油彩 F80号

一昨日のブログでクロッキー会のお知らせをした際、作品を載せさせていただいた竹辺さんですが、こちらの作品も昨年9月のクロッキー会で日傘をさしたモデルさんを描いたスケッチをベースとして油絵として仕上げたものです。
竹辺さんの展覧会のお知らせです↓
ぜひ皆様、ご高覧下さい!

下記の3箇所に出品することといたしました。  
  竹辺孝

○JAG展(日本芸術家協会)
  ・東京都美術館(上野公園内)
  ・11月13日(木)~21日(金)《17日(月)は休館》
  ・料金500円
 ☆80号と50号の2点を出品いたします。

○秋耕会小品展
  ・東京都美術館(上野公園内)
  ・11月14日(金)~21日(金)《17日(月)は休館》
  ・入場無料
 ☆15号を出品いたします。

○一楡会展(絵を描く楽しい仲間のグループ展です。)
  ・ギャラリーこやま(東横線綱島駅前の小さな画廊です。)
  ・11月21日(金)~27日(木)
  ・入場無料
 ☆6号(水彩)2点を出品いたします。

水彩の楽しさ

081101_152201「食卓の花」 水彩 増渕

こんばんは、千野紗織です。今日は土曜クラスの増渕さんの作品をご紹介します。
まずは本人のご感想から~

「バックの色を塗ったのは初めてだったので、水が乾いてどうなるか心配でしたが、出来上がり、ふわふわ感がでていて楽しかったです。」

増渕さん、展覧会に出された作品も水彩でしたが、水彩自体はまだ始められたばかりで、今回の作品は
何かと初挑戦が多かったのではないかと思います。背景は、まず、色をつけたい場所に水をひき(モチーフは避ける)、乾かないうちに色を置いていくという「たらし込み」の技法を使ったのですが、偶然性のにじみがふんわりと出て、優しい雰囲気の作品になりました!まだまだ水彩は色んなことが出来ますので、どんどん挑戦していきましょう!