自分らしさの線

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年中 たくや

幼児クラスからご紹介します。
日頃クレヨンで塗る時に、輪郭線からはみ出さないようにきれいに塗りましょうと言葉かけをすることがあります。でも彼の場合は、いつも絵を描く時に自分の興味と感動が体の中からわぁ~と吐き出される勢いがあるので、今の時期は枠を気にせず自分の中の心情的なものを最優先した描き方がベストかなと思います。画面からはみ出すほどの勢いと柔軟な視点が彼の絵に迫力を増していますよね。感じた事を真っ直ぐに描き進む、迷いのない線です。
彼を見ていると、5歳にして自分らしさの表現を絵を描く過程で十分楽しんで満足しているように感じます。
今後絵が変化してくる時がくると思いますが、じっくりと今の表現方法を認めるとともにこれからの成長が楽しみな絵です。

*芋掘りの絵*
この画用紙は、土の部分の紙が2重(ポケットのように)になっているので、まさに芋が土の中に埋まっているところを掘り出す瞬間が楽しめる作品となっています。

伊藤

小学校受験 結果報告

Tegami『頂いたお手紙』

今年の小学校受験が終わりました。
お陰様でアトリエ・ミオスからも、慶応、早稲田、その他の小学校に合格者を出すことができ、ホッと胸をなで下ろしております。
お母様方からのうれしいご報告のご挨拶やお電話は、それまでの努力を思い出し涙が混じってしまうことも多く、私も感慨深いものがあります。これからの未来がすばらしいものになるようお祈りしております。

合格したお子さん達から受験で出た美術の問題を聞くと、自分が製作した工作、描いた絵の様子は楽しそうに話してくれますが、残念ながら問題はなんだったか詳しく思い出せない場合も多いです。しかし緊張もせずそれだけ楽しめた、ということが合格に繋がっていて、のびのびと自分を表現できたことが評価されていると改めて感じました。
“美術は楽しい!”“楽しくなければ美術ではない”
これを大前提に、受験に通用するテクニックも身に付くよう今後もスタッフ一同努力する所存です。   オバラ

展覧会のお知らせ

St330053_2Manazasi_2皆さんこんにちは、千野紗織です。私事で恐縮ですが、展覧会のお知らせをしたいと思います。
私の日本画の作品が「ハマ展」という公募展で入賞し、関内にある横浜市民ギャラリーにて作品が展示されることになりましたので、横浜に御用の際は是非こちらにも足を運んでいただけたら幸いです。

会期:11月19日(水)~11月30日(日)
   10:00~18:00(最終日は16時まで)

会場:横浜市民ギャラリー(入場無料)
   関内駅(JR関内駅南口下車)
   改札口を出て右側正面すぐにあります。

ここで一つ制作秘話を。
実はこの作品、去年の個展の時のDMにした作品がもとになっています。この作品はハガキサイズでとても小さいのですが、オバラ先生をはじめ、個展にいらしたお客さんに、「思ってたよりかなり小さい!」と言われまくり、「この雰囲気のまま、大きい作品で描けたら実力があるね!」等々、頂いた意見に触発され、一からスケッチしなおして描いた作品でした。100号サイズの画面なので、ほぼ十倍の大きさになります!(DMの作品は足ぐらいの大きさになるはず。)結果として雰囲気はそれぞれ違いますが・・・。
興味が湧いた方は是非!

以上、お知らせでした。

よるのまち

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左から誠次郎(6年)友理花(6年)創太(5年)

どうも、幸介です。

今月は建物の風景画が課題ですが、月曜クラスも着々と完成してきました。月曜クラスはアトリエ歴の長い子が多く、本日の画像の上記三人も、僕が講師をする前からアトリエに通っているベテランです。2年ぐらい前に始めて授業を見たときに、光と影の説明を苦労したのを覚えています。それが今ではグラデーションや陰影、なんとパースまで描けるようになっているなんて…。いやほんと子供の成長はめまぐるしいですね!!

で、そんな高学年三人の作品ですが、今回の作品は描いていたのが夕方(むしろ夜!?)ということもあり、色合いがグッと大人っぽくなっていますね。綿密なデッサンとは違い、線に歪みがあれば色に滲みもありますが、それがまた「人が住んでいる建物」という感じがして良いですね。月曜クラスの生徒は正方形の画板に描いている子がほとんどですが、その正方形の箱庭的空間も僕は好きです。キレイすぎないのがいいですね。夜だからとビルを黒や灰色で塗ってしまいがちですが、上から色を重ねている事でグレイトーンの中にも豊かな色彩を感じる事が出来ます。

風景画と言うと木や山などの自然を連想しがちですが、町中でしかも夜でもこんなに色彩に溢れているのなら、大人にとってもとても良いモチーフですね!アトリエ横の駐車場はベストスポットということを子供達が証明してくれましたので、皆さんも是非描いてみてはいかがでしょうか!?

そしてオマケ、クリスマス会で作るケーキの試作品です↓
アトリエの窓辺に飾ってありますので、作りたい方は(もちろん大人も)講師陣におっしゃってください!12月最後の週あたりに作れますので!

Cakepr

以上、幸介でした!!

未知をみる

Image217木村 鉛筆デッサン

みなさんこんにちは。
今日ご紹介するこちらのデッサン。それぞれモチーフの色や素材・重さまで伝わってきますね。
まだアトリエに入ってデッサンを始め、数枚しか描いていないとは、なかなか思えない描写です。
(正直私がデッサンをはじめた同じ頃、ここまで描写できてなかったかも)

木村さんの何がこの絵を良くしているかと言えば、
「みているから」一言に尽きると思います。
デッサンはこれがとても大事です。
みる、と言ってもただ「見る」だけではありません。

見て、視て、観る。診る、時には看るような気持ちさえ要るかもしれません。

モチーフを、じっと観察する。

どんなかたちで、素材で、触ったらどんな質感なんだろう。
何かが金属に映り込んでいるかも。
どうやって作られてきたのか想像してみる。
光はどこから当たっているかな。
それぞれが置いてある位置には、どんな違いがあるのだろう。
・・・などなど。挙げればキリがない程にどんなモチーフも、いかようにも「みる」ことができます。

そしてみえたものに近づくように、少しづつ違いを修正して鉛筆を動かしていきましょう。
「みた」ことはすべて、こうやって絵に返ってきます!

ちなみにこれが完成したあとこの絵を前に、ほかの生徒さんと一緒に色々ないいところを観察させていただきました。
ほかの人が身近で描いている絵も、いい勉強になりますので、
時々は「観覧して」たくさんのいいところを自分の絵に生かしてみてくださいね。

いしやま

右向き?左向き?

Photo千野 「星空」  岩絵の具・金箔

皆さんこんばんは。千野紗織です。今日は、久しぶりに私の描いた日本画を載せてみようと思います。
これは、友人をクロッキーしたものをもとにイメージを膨らませたもので、秋の夜の冷たい澄んだ空気と、物悲しいような雰囲気を表現したくて描きました。手前の葉や、月などに金箔を使っています。

ところで、急に話は変わりますが、皆さん、動物や、人物を描く時、右と左、どちら向きの顔が得意ですか?今日の土曜午前クラスでちょこっと話題になったのですが、全般的には左向きが得意な人が多いようなんですね、調べてみると。結論から言えば、理由ははっきりとは分からないのですが、手のクセ・・・(右利きの場合、左側の方が、手首のスナップを利かせて描くことができる)というところが多いようです。日本では、昔は絵巻から、現代の漫画まで、左方向に話が進むので、必然的に左方向の絵が多いとか。西洋でも、左向きの肖像が好まれていたとか・・・、調べてみるとなかなか興味深いことも書いてありました!

私も、受験で人物画を描いていた時は、苦手な方向を意識して描くようにしたりしてたなぁ、と今日の会話で思い出しましたが、今ではそんな意識はまったくありませんでした。
しかし!改めて自分が描いてきた作品を見てみると、あるわあるわ、左向きの顔が・・・。

無意識とは恐ろしいな、と思いました!この作品ももれる事なく左向きでした。

意識していなかった方も、人物を描く機会があれば、右向きにチャレンジしてみては?

シリーズ<秋>

PhotoP1000043_edited_edited年長

今日の絵は、プライベートレッスン受講のお子さんが描いた秋の絵シリーズ3枚ご紹介します。どの作品も綺麗に色づいた木々を背景に、描きたいものと自分を前面に表現し、それらを取りまく情景が上手くまとまっていますね。

アトリエでは、ほとんどの幼稚園生が16色入りのクレヨンで描いていますが、これらの絵を描いた時期にこのお子さんは12色クレヨンで描きました。構図はもちろんのこと色彩のバランスも良く、何と言っても力強さのあるところが彼の魅力です!描いた絵の数も人一倍多く、短期間にぐ~っと力をつけた完成度の高い作品です。     伊藤

サンタのブーツ

Butuオバラです。
小学生クラスの次の課題は『サンタブーツ作り』です。オバラがメキシコから買ってきた、伸ばしたり丸めたりできる柔らかい色紙(和紙のような感じ)を使って、黒いケント紙で作ったブーツの型に細工をしていきます。
完成したらお菓子を入れて、クリスマスカードもプレゼントしますので、ステキなブーツにしましょうね♪
風景画は完成次第ブログにアップする予定です。

監視カメラ?

Bouhankamera_2オバラです。
防犯カメラが子ども達に大人気!
外に出てカメラの前に立ってから、ダッシュで戻ってきて「あれ?写ってないよ!」なんて言う子から、足だけ外に出して写っていることを確認する子や、順番にカメラの前で演技してウケを取る子達までいて、楽しませてくれます。録画を消すのがもったいないなぁ。
飽きるまでしばらく、授業の最初はこういう状態が続きそうです(~_~;)

日本の秋

Jinguutaki_4神宮 『錦秋の滝』 油彩

情緒溢れる風景画を描く神宮さんの新作は、霧の中に浮かび上がる滝ですが、これは実際にはない場所を何枚かの写真を組み合わせたり、頭の中で合成しながら描きました。
合成の難しさはリアリティーが出しにくい点がありますが、この作品も近景と遠景の木々の大きさの比率がうまくいかず大変苦労されました。しかし手前の樹木を大きく描き直したり、木の種類を変えたり霧をうまく使って、日本のどこかにある風景に違いないと思わせる説得力ある作品に仕上がりました。
こんな景色を見ながら温泉に浸かりたいと、ため息が出るような一枚です。   オバラ