漫画家さん来たる

中高生女子の描いたイラスト

オバラです。土曜午後・大人&学生クラスに、私の大学時代の友人で少女漫画家さんが遊びに来ました。日本に執事ブームを作った、女子の憧れや妄想を形にした話を描く人で、知っている方が多い漫画家だとは思います。が、ネット上で名前を出すと迷惑が掛かるかもしれないので、気になる人は私に直接聞いてください。

土曜クラスは先週1月17日が最初の授業でしたので、事前に生徒さんにお知らせはできず突然の来訪となりました。男子も女子もイラストが大好きな中高生が集まっているので、プロの漫画家さんに仕事の質問したり自分の作品を見てもらったり、きっと喜ぶだろうな…と思っていましたが、まさかの大人、20代の女性の生徒さん達が取り囲みキャーキャー盛り上がっていました。「あの話の終わり方はないですよ!モヤモヤしました!」「あの二人がくっつくと思ってたのに!」「彼は結局どうなったんですか?」などの質問に、「皆さんはどういう話が読みたかったですか?」「好きな結末はどんなもの?」と逆に聞いているところが、さすがプロの余裕だなぁと私も勉強になりました。

最後に頂いた一言は、「とりあえず試してみよう!ダメだったら、また違う道を探せばいいじゃない。時間はあるんだし♪」とのこと。なんにでも言えますよね。失敗しないように手堅くやるだけでなく、若い内は冒険しないとつまらない。

上のイラストは中高生の描いたものです。文句なく上手なんだけど、「全身描くとフォルムが崩れるから、得意なバストアップにしてきれいにまとめよう」が伝わってしまうんですよね…。狂ってもいいから、逃げずにトライしよう!君たちはたくさん時間があるんだから。

芸大生の作品展

F50(1167×910mm) 木製パネルに高知麻紙、岩絵具、墨、膠、胡粉

ブログアップが1日遅れてしまい申し訳ございません。サトルです。今日は僕の展示のお知らせをさせてください。
1/24〜1/30にギャラリーカクカッコ(東京都中央区銀座1-14-11銀松ビル4階)にて、藝大、多摩美生による展示会を開催します。

グループ展の展示タイトルは『混線中』、メンバーは日本画2名、油画科5名。日本画、油絵、立体作品の様々なジャンルの作品を展示します!
(実はDMをデザイン科の友人に頼んでいたのですが、体調不良で完成が伸び、本日までブログを待っていた次第です。結局間に合わず、ここに載せることができませんでした。)

この展示は藝大の建築科の2年生がオフィスビルの一室を借りて作った、期間限定のギャラリーを使うので、完全に作家達が好きなように、自由なコンセプトで展示する事が出来るようになっています。展示に向けて作品を作るのではなく、今までの作品でとにかく気に入っているものを持ち寄りますので、等身大の芸大生の作品が見れるのが今回の最大の魅力!僕は日本画2枚とドローイングを展示します。銀座ではギャラリー巡りやショッピングも出来ますので、お越し頂けたら幸いです!

展示期間 1月24日(土)〜1月30日(金) 13:00〜19:00
展示場所 東京都中央区銀座1-14-11銀松ビル4階 地図はこちら 東京メトロ 銀座一丁目駅 10番出口より徒歩約1分
髙木の在廊日 1/26、1/30以外は終日在廊予定です。

願いを込めて

室橋 油彩

大竹です。今回ご紹介させていただくのは、室橋さんの油彩作品です。お孫さんの七五三の晴れ姿を描かれています。以前も油彩でお孫さんを描かれていましたが、今回は女の子の七五三。華やかな着物に身を包み、少し照れたような表情がなんとも愛らく、成長の一瞬が大切に切り取られています。

制作にあたっては、子供らしい顔のラインやバランスを捉えるのに苦労され、何度も描き直しては丁重に整えていきました。温かみのある柔らかな肌の色合いと、黒く艶やかな髪の質感もよく表現されています。

厚みのある着物の質感は、皺の入り方をよく観察し、絵の具の層を重ねる事で布の重みを出しています。ほのかに光沢感も感じさせる上品な描写ですね。黒い地に金糸を織り込んだ帯の表現も美しく、作品全体を引き締めています。
油彩では金属の様な光沢を表現する際、明暗をハッキリと描写する必要があります。暗い部分はこちらの作品の様に思い切って色を乗せる事で、輝きがより際立ちます。

背景には、着物や髪飾りの赤色を引き立てるためにグリーンを選ばれています。顔周りはスポットライトが当たっているかのように明るく、着物周りは落ち着いたトーンにする事で、鑑賞者の視線が主役へ導かれるようになっています。

七五三は子供の健やかな成長と幸せを祈願する行事です。こちらの作品の一筆一筆にも、お孫さんへの祈りが込められているのでしょう。写真とはまた違う、描く事でしか残せない願いの形が感じられる一枚です。

光のコントラストが生む空気

真愛 透明水彩

今年初ブログのマユカです!今回は昨日の坂本さんに続き、透明水彩で描かれた真愛さん(ご主人様と一緒に通われていらっしゃるので、下の名前で呼ばせて頂きます)の作品をご紹介していきます。
真愛さんはいつも人物画を中心に描かれています。今回の作品も人物画ですが、難しいパースの効いた構図や、ダイナミックな体勢の構図も積極的に挑戦されていて、どちらも人物の性格や仕草の表情をよく表現されていますね。

左の絵は上から見下ろした構図。子どもたちの夏休みを見守る保護者の視点でしょうか?人物だけではなく周りに配置されている小物などによって情景説明や演出が加わり、画面が立体的で空間をよく感じられるような仕上がりになっています。人物を邪魔しないように、でも手抜きには見えないように、丁寧に書かれている建造物や植物が、描かれている世界に説得力を持たせ、夏の暑さを感じる少しじっとりとした空気が伝わってくるようです。1色だけでなく、にじみでさまざまな色幅を使っているからこそ、光の豊かさを感じられる仕上がりになっていますね。

右の絵は下からのアオリ構図というかなり複雑な構図も破綻なく書き上げられているところを見るに、人体に対して深い理解があることが伺えます。これだけのデッサン力を培うために何枚スケッチを重ねたのでしょう?しなやかな手足の表現は特に目を奪われてしまいます。左の絵とはがらりと変わった、冬の乾いた空気が感じられます。
水彩絵の具は特性上淡くなってしまうところもあるのですが、真愛さんは要所を押さえて強い色を使われているため、画面に強いメリハリが生まれています。これは意識していないとなかなか難しいので、見やすくなるよう工夫を施されたことが分かります。

はっきりしたライティングで生まれるコントラストの強さは、メインのモデルを見ている人に周囲まで深く印象付けるとともに、表現の幅をより広げて見せてくれます。皆さんも画面に何か欲しいな、物足りないなと感じた時は、ぜひ思い切ったコントラストをつけてみてください。真愛さんの作品のように、かっこよく仕上がっちゃうかもしれませんよ!

風景のまとめ方

坂本 透明水彩

お正月気分でだらけていたらいつの間にか年始から半月経っていました、ナツメです。
本日は月曜大人クラスより坂本さんの作品をご紹介します!モン・サン・ミシェルと、その周辺の草原で放牧されている羊たちを水彩で描かれました。
城塞都市の傍らでのびのびと過ごす羊たちの姿と、晴れやかな空が相まって、見ているうちに心がゆっくりと落ち着いていくようなのどかな雰囲気が印象的な一枚です。

画面の手前にはこちらを向いて立つ一匹の羊が描かれています。姿勢や向きの関係もかたまず最初に目がいくのはこの羊ですが、「主役」として強く目を引く存在というよりも、絵の中に視線を導くためのきっかけのような役割を担っています。いったん羊に目が留まったあと、そのまま草原をたどって奥の風景へと、自然に視線が流れていく動線が作られています。

もしこの羊だけが強く強調された描かれ方をしていたら、見る人の意識はそこで止まってしまったかもしれません。羊がしっかりと存在感を持ちながらも、周囲の風景と同じ空気の中に収まっているバランスのおかげで、一点を眺めるというよりも画面全体をゆっくり味わうような見方が生まれています。

奥に描かれたモン・サン・ミシェルも、細部を描き込みすぎず、大まかな形と建物の陰影に描写を留めているため、象徴的な建築でありながらこの草原の先に広がる風景の一部として自然に存在しています。

風景を描くときは、はっきりとした主役を立ててドラマ性を強調する描き方もあれば、こうして視線のきっかけをいくつか用意し、複数の要素が同じ時間と空気を共有しているように見せる描き方もあります。特別な出来事ではなく、穏やかな日常のひとコマを切り取ったような感覚が伝わってきます。

絵作りは、何かを足すことだけでなく何をどこまで抑えるか、どう共存させるかの判断も含めて難しいものですが、その積み重ねが見る人の心に残る風景をつくっているのだと改めて感じさせてくれる一枚です。

小学生の馬9

長々『小学生の馬の粘土工作』にお付き合い頂きましてありがとうございました。本日で129人分の紹介が終わりました。
明日からはまた通常のブログに戻ります。今年も美大生アシスタント達(+α)の書く『作品紹介』の記事をお楽しみに!

追伸 小学生クラスは今日から授業でしたが、暑くて空気を入れ替えました。(開けっ放しにする程ではなかった。)どんな体温じゃい!?
学生クラスはさすがに夜なので窓は開けませんでしたが、教室はぬくぬくあったか暖房いらずでした。(若いって素晴らしい!)

小学生の馬8

明確な意志をもって攻撃されることには、人それぞれ自分なりの対応・対処の仕方を心得ているでしょう。しかし小学生の素朴な疑問にはたじたじになる事が多いのでは?
「おばあさんのお口はどうしてそんなに大きいの?」これですよ、これ!赤ずきんちゃんは、1人で森にお見舞いに行けるので小学生ですよね。「ノリ先生のお口はどうしてそんなに大きいの?」もう、オオカミじゃなくても「それはね、おまえを食べるためだよ!」と言いたくなるってもんでしょうが!
しかし、実は傷つける言葉は他にあるんです。お母さんやお父さんの「そんな失礼なこと言っちゃいけません!」これ、本人もそう感じていなければ出ない言葉ですからね。(笑)

小学生の馬7

ここまで黒い馬の立体が続くと、「毎日同じ写真ばかり載せやがって!」と思われていたりして?
いえいえ、全部違いますから!よく見ると、足が短かったり、尻尾を忘れていたり、顔が大きかったり、それぞれの特徴があるのです。
とは言え、病院で新生児室を覗くと、足や手にタグをつけていますよね。お母さんですら間違えてしまうからでしょう。
そう、「特徴がある」とは言いましたが、台座に名前を書き忘れると、本人も自分の作品を断定できないんです。だから、このブログを見ている皆さんが「毎日同じ写真ばかり載せやがって!」と思うのは当たり前ですね… 私もー!(笑)スマン

小学生の馬6

今更ですが、年賀状を送ってくださった皆様、ありがとうございました。子どもの写真入りは微笑ましくて素敵ですし、元生徒の子どもの写真など見せられるとおばあちゃんになったようでウキウキするし、社会人の生徒さんの作品写真入りはもっと嬉しい!
私は一昨年の喪中で味を占め(?)、「年賀状500枚書かなくて良いって、なんて解放感!バイトも雇わなくていい!年末年始に1人で事務仕事がゆっくりできる!」と、年賀状仕舞いの事前連絡も無しにやめてしまいました。申し訳ございません。頂いた方にのみ、お返しします。
毎年年始の授業で小学生に聞くのですが、私から年賀状をもらった事を知らない子がほとんど。見てもいないのか…と、時代にそぐわなくなって来たのだろうなと感じていました。

って、あれ?年始のブログに『古い優れたものを軽蔑し捨てることなく…』って書いた人誰よ!?

小学生の馬5

小学生あるある続き
親や先生に言われたことに対して
反抗する・違う事をする → 分かるわかるぅ!やっちゃえやっちゃえ!
ま、一応理由は問うがな。
素直に言う事を聞く → えー!?ほんとにそれで良いの?とりあえず疑ってみなよぉ!
考えるのが面倒だから従っているだけなら許さんぜ。
あれ?これ私のあるあるだった。(笑)